貸ホールの照明をLED化する設備更新を行いました。既存の照明と新しい照明を入れ替えた後も、見た目や照明の色味が違和感の無いように機器を選定し、施工いたしました。
この記事の目次
施設概要
・都内 某貸ホール
・収容人数 約400名
貸ホールとして、コンサートや会議・展示会・立食パーティーなどに使用されている場所です。
依頼内容
● 既存設備を踏襲し、スポットライト・フロアライト・ダウンライトを更新してほしい。
● 照明の操作はボタン操作からタッチパネルに変更し、シンプルで分かりやすい操作感にしてほしい。
導入設備
各照明機器は、更新後のイメージをご覧いただくトライアルの場を設けた上で施工を行っています。実際に新しく取り付ける機器を用意し、ホール内の一部分だけ機器を交換してお客様にご覧いただきました。
スポットライト
広い会場の中で様々な用途・シーンに対応するため、合計72台のスポットライトを導入しました。
ホールの天井は全体に照明が取り付けられ、明るく白い印象です。そのため、どうしても変更できない端子部分を除き、本体・ケーブル・金具(つまみ)を白色に統一しました。背面と側面にある金具(つまみ)は、標準品は黒色になっているため、白色にカスタムしてご用意しました。
フロアライト
フロアライトは天井に並ぶ四角いユニットの中に取り付けられています。一つのユニットの中には、LEDライトが横並びで2本、上向きと下向きに合計4本ずつ入っているため、繋ぎ目が分からないように施工しました。
元々は蛍光灯を使用していたため、柔らかな光が広がっているように見えていました。通常のLEDライトでは蛍光灯に比べくっきりと見えてしまうため、光が拡散するタイプのLEDライトを選定しました。
このLEDライトの種類も、事前のトライアルでお客様と一緒に決定しました。
ダウンライト
ホール内と入口、あわせて155台のダウンライトを施工しました。
ムービングライト【新たに導入】
今回の照明更新にあたり、様々なシーンにより対応できるホールを実現するため、ムービングライトの追加運用を当社よりご提案し、導入していただくことが決まりました。以前は会議の司会台用の明かり等をスポットライトで対応していましたが、司会者が途中で移動してしまった場合には修正できないという課題がありました。そこで、コントローラーで自在に動かすことができる、合計4台のムービングライトを導入しました。
ムービングライトは向きや明るさなど、事前に設定しておくことができます。頻繁に司会台が置かれる場所などを設定しておくことで、毎回細かな調整をする必要はありません。
タッチパネル
更新前は照明操作をボタン(スイッチパネル)で行っていましたが、タッチパネルでの操作に更新しました。
あらかじめ照明の点灯パターンを設定しているため、タッチパネルに表示されているシーンを選択するだけで数多くある照明の点灯/消灯を切り替えることができます。
また、照明の専門業者がホールを使用する時のために、点灯パターンの細かな変更もできるようシステムを構築しています。
その他の付随設備
タッチパネルの設定変更もできる照明卓
調光卓(調光室内)
LED対応のため調光盤も更新
外部入力で本格的な照明演出にも対応可能
営業担当コメント
貸ホールの担当者様は、これまで何度もホールを利用されているお客様に違和感を与えないよう、出来る限り既存照明と相違なくLED化を行いたい、と希望されていました。照明はホール全体の印象にも大きな影響を与えます。そこで事前のトライアルも行い、具体的なイメージを共有した上で照明更新をさせていただきました。
また、タッチパネルも初めてホールを利用するお客様でも操作できる、シンプルな見た目を実現しました。同時に、照明の専門業者が利用する場合には柔軟な設定変更も可能にし、様々な用途に対応できるシステムを提案いたしました。