“指向性”で解決する音のトラブル!?

スピーカーの指向性

先日、ホテルのホワイエに設置されているシーリングスピーカーの入替を行いました。

 

このスピーカーからは常時BGMが流れています。  

 

そもそもスピーカーには製品によって「指向性」という「音のエネルギーがどの方向にどの角度で向かうか」という特性があります。

 

私たちは使用環境や用途によって、広い範囲に音を届けたい場合には指向性が広いスピーカーを、逆に狭い範囲で限られた人にだけ音を届けたい場合は指向性が狭いスピーカーを選定します。

 

スピーカー更新の担当者によると、今回依頼のあったホテルではBGMスピーカーの指向性が狭く、ホワイエ全体でBGMを聴こえるようにするため、音量を大きく設定していました。

そのためスピーカーの真下に立つと、高音をうるさく感じてしまうことがあったと言います。

 

その原因は下の通りです。


音の周波数の中でも、高い周波数(=高音)は低い場合と比べてスピーカーから直線的に広がるという特性があります。

 

そのため、音量を大きくした時に、高音だけうるさく感じてしまっていたのです。

 

 

今回ご依頼のあったホテルでは、更新前のスピーカーの指向性は90度

そこで、指向性が150度のスピーカーに更新することにしました。

 

スピーカーの指向性が広がったことで、広範囲に音が届くようになりました。

つまり、音量を抑えても広範囲にBGMの音を届けることが可能になったのです。

 

その結果、耳障りに感じる高音域の音を無くすことができました。

 

BGMの改善をすると、その場所で長く・居心地良く過ごせるようになるという効果もあります。 私たちは音響設備のプロとして、その環境やデザインにあった機器を選定しています。

音のトラブルにお困りの方は、私たちにご相談ください!