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感染症リスクの広がりにより、様々なロケーションでこれまでには無かった新たな課題が生まれています。
そのひとつとして、どの業界にも共通しているのがコミュニケーションの課題です。
特に、不特定多数の方々が出入りする大型施設になればなるほど、これまで通りの運営には多くの課題が山積しています。
しかし、私たちは、感染症予防のためのソーシャルディスタンスを保ちつつも、これまで通りのコミュニケーションを成立させていかなければなりません。
パンデミック発生への対応はスピード重視が重要です。
また、これまでのように、十分なご予算を持って設備導入の検討を進めることも難しいかと思います。
そこで、一から何かを開発するのではなく、既存設備の工夫や更新で様々な課題に対処する方法をお勧めします。
ご提案①防犯・監視カメラの見直し
様々な大型施設様では、防犯カメラの導入も進んでいるかと思われますが、昔の防犯カメラを使い続けておられる施設様も多いことかと思われます。従来の防犯カメラは画質が悪く、現場の様子を詳細に見たりすることには向きません。
最新型のネットワークカメラは、小型化・高画質化されています。
さらに、システムごと更新することで、従来の監視目的に留まらず、サーマルカメラによる集団スクリーニングや離れた場所との的確なコミュニケーション、いち早く異変を知らせる手段などにも活用の幅を広げることができます。
これまでは人が出向いていた場所の遠隔からの見守りはもちろんのこと、相手と非接触でリモートコミュニケーションを取る手段にも活用できます。
PTZ機能搭載のネットワークカメラと対話用のスピーカーフォンを繋げることで、安全対策だけではなく、手元を大きくズームしながらの映像・音声を使った情報共有や、人材育成にも役立てることが可能です。
体表温度を測定するサーマルカメラにより、上記システムに統合することで、館内を出入りする人々を一次スクリーニングし、防災センター等で一括管理することができます。
ご提案②音声機材の見直し
様々な大型施設様では、既にインカムをお使いだと思われますが、従来のアナログタイプでは盗聴の危険性や音質の悪さ、大きさの課題などがあるかと思われます。
それに加え、特定のアナログUHF簡易業務用無線機は2022年12月1日以降ご使用になれなくなります。
詳しくはこちらの記事で解説しています
最新型のデジタルインカムでは、小型化・高音質化が進み、盗聴のリスクもほとんどありません。
また、インカムの多様化が進み、様々な通信方法が使用できるようになっています。
登録不要で使える特定小電力型無線機です。電波はあまり強くありませんが、中継器を設置することで通話距離を約2倍に延ばすことができます。
低いコストで購入できることが特徴です。
かんたんな登録手続きで使えるデジタル簡易無線機です。特定小電力無線機と比べ、電波の飛びが良好で、より広い空間での通信が可能です。
また、専用の電波帯域を使用できるため、音質がクリアなことが特徴です。
包括登録は、1局(一台)あたり 年間400円(令和元年10月現在)。
無線LANのアクセスポイントを使って通話するタイプです。帯域が広く取れるため、音質がクリアなことが特徴です。フロアを跨いでも、それぞれの無線機が通信するため、中継器が不要です。
アクセスポイントはIPインカム用に新たに設置されることをお勧めします。既設のアクセスポイントを使用する場合、綿密な事前調査と調整が必要です。
IP通信型は、従来のトランシーバー型のみではなく、シンプルで小型な端末もあるのが特徴です。
また、小規模な施設や工場など、100m~200mぐらいの狭い範囲でお使いになられるケースでは、APを設置せず、端末同士で会話できる簡易型端末もございます。
高齢者福祉施設の課題
医療機関の課題
医療機関では、感染症対策として、病棟・病室、ICU・HCU、仮設施設とスタッフステーション等をつなぐことができます。これにより、必要最低限の方のみが入室し、リモートでコミュニケーションを取ることが可能です。
さらに、感染症病棟やICU向けには、パートナー様と共に、可動式のモバイルスタンドカメラシステムも展開しています。こちらはWi-Fiネットワークを使ってワイヤレスで運用ができる稼働型システムで、入院中の患者さんがご自分でカメラを移動して会話を始めることができます。
映像を使わず、音声のみで緊急会話を行うソリューションです。
Wi-Fi型のインターフォン同士、又はインターフォンとモバイル端末でコミュニケーションが可能です。個室の前に表示灯を接続し、会話がスタートしていることを知らせることも可能です。
Withコロナを乗り切るには、大規模な設備投資をするよりも、既製品の組み合わせや工夫が重要です。私たちシステムインテグレーターは、常にお客様の課題と向き合い、それにあった形のソリューションを作り出すことに注力しています。
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