オフィスの会議室やホールで使われることの多い「プロジェクター」ですが、いざ使用する際に、映像が映らず焦った経験はありませんか?
設備の点検・保守を行なっている当社でも、機材トラブルの内容として「プロジェクター」は多くお問い合わせいただく機器の一つです。
そこで、今回は映像が出ないというトラブルに対してどのように原因を発見し、対応するのかをご紹介します。
その場で対処できるのか、修理が必要なのかを判断できれば、焦らずに対応することができます。是非ご一読ください。
この記事の目次
原因特定に必要なのは「切り分け」
トラブルが起こった時に一番重要なことは、何が原因でトラブルが起きたのかを発見することです。
接続されているそれぞれの機器の状態や、周囲の環境など様々な要因を「切り分け」て整理し、不具合原因を突き止めなければなりません。
ここでは、わかりやすくプロジェクターランプの灯がついている場合とついてない場合にわけて考えてみます。
ランプがついていない場合
プロジェクターランプがついていない場合は下記のような原因が考えられます。
タッチパネルなど操作機器の不良
タッチパネルや制御パネルなどをお使いの場合、その操作機器の不良で信号が届いていない可能性があります。
プロジェクターのリモコンを使って、正常に反応するか試してみましょう。
リモコンを操作しても反応が無い場合は、直に本体の電源ボタン等を押して反応があるか試してみます。
収納されていたり、天井に据え付けてあり電源ボタンを押すのが困難な場合は無理をせず、当社のような業者に点検依頼をしてください。
高温による停止(温度異常)
プロジェクターは内部が高温になると使用できなくなるようになっています。温度の異常に対しては表示灯(インジケーター)が点滅するなどしてお知らせするようにできているので、まずはそちらを確認します。
温度異常による停止だった場合、排熱口を塞がないようにするなど設置場所を変えると改善される場合があります。
また、フィルターがほこり等により目詰まりしていると温度異常が起こる場合もありますのでお手入れの方法をよく読んでフィルターを綺麗に保ちましょう。
それでも改善しない場合は、内部の冷却ファンの故障など機器の故障による温度異常が考えられます。機器の点検が必要です。
電源がついていない
電源がついていると光る表示灯(インジケーター)がついていない場合、まずはコンセントへの接続がしっかりされているか確認しましょう。
電気が供給されている状態で電源が入らない場合は内部部品の劣化、故障の可能性が高いです。 メーカーに依頼して修理することになります。
ランプが切れている
ランプの電球が切れていることもあります。こちらもプロジェクターは基本的にランプ切れを知らせる表示灯(インジケーター)がついていますので、原因を特定できます。
この場合は、ランプの交換が必要です。
ランプがついている場合
プロジェクターランプがついている場合は、下記のような原因が考えられます。
入力設定の間違い
パソコンの画面をプロジェクターで出力する場合、設定が間違っていると表示が出ません。
プロジェクターには「入力」や「入力切替」といったボタンがありますので、そちらで入力設定を切り替えて表示されるか確認しましょう。
パソコンのディスプレイ設定によっても表示されないことがあるので、設定画面から確認しましょう。
ケーブル等の接続不良
ケーブルがしっかりとプロジェクターやパソコンに差し込まれているか確認しましょう。
それでも改善しない場合は、断線も考えられるので別のケーブルがあれば付け替えて映るか確認します。
ただオフィスでは、ケーブルが壁や天井に引き込まれていたり、中継器がある場合も多いので視認できる部分での接触不良を改善しても直らない場合は、業者に点検を依頼しましょう。
スイッチャーなど付属機器の入出力故障
画面切り替えなど他の機能を利用するためについている付属機器の故障で画面が表示されない場合もあります。その場合は付属機器を取り外し、直接機器を繋いでみて映るかどうか確認します。
こちらもオフィスの場合は収納されていることも多いので、無理せず点検を依頼してください。
終わりに
いかがでしたか?
ここまでプロジェクターから映像が出ない場合の解決方法を紹介してきました。
オフィスの精密機器は基本的には不具合が生じた場合、専門家に確認してもらうのが安全で確実です。
緊急の場合等に参考になれば幸いです。
当社では、設備のプロによる定期点検、保守業務や、AV設備の診断サービスを行なっています。
お困りの際はぜひお声掛けください。