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監視カメラ市場は堅調な伸び
現在、日本では、インバウンドの増加や大きなイベントの開催を迎えることで、様々なセキュリティリスクが高まっています。
高画質な最新設備への更新需要も手伝って、今年2019年に501億円(2017年比6.1%増)の予測が立っています。
(株式会社富士経済 プレリリース「国内のセキュリティ関連機器・システム、サービスの市場を調査」より抜粋)
どんな用途で需要があるの?
流通・店舗、工場向け
鉄道・空港等のインフラ向け
建物の外周警備向け
オフィスビル、文教向け
イベント監視向け
災害・防災向け
住宅向け(ホームセキュリティ)
医療機関向け
【従来からある用途】
ペットの見守り向け
高齢者在室安否確認向け
登下校見守り向け
医療機関内施設のモニタリング
IoT機器のリモート向け
自動車向け(ドライブレコーダー等)
AIによる画像解析向け
【最近増えている用途】
当社がご提案する用途の事例
医療機関
手術室のモニタリング
当社では、手術室内で使用する映像システムを手掛けております。
その関係で、よく手術室のモニタリングシステムの構築依頼を受けることがあります。
手術室内の術場全景をスタッフステーションや医局へ配信し、進行状況の確認に使用します。
長期間保管し、訴訟対策等に使用します。
後進の医師やスタッフを育成するために使用します。
【主な使用目的】
ネットワークカメラの標準画質で配信することもあれば、手術室内に設置した光ファイバー伝送システムからFHDや4Kなどの高画質を配信する事例もあります。
また、術中の進行状況をモニタリングするうえで必要な、電子カルテ、画像システム、生体情報モニターから出力された映像も一緒に配信したりします。
ICU・HCU/NICU・GCUのモニタリング
ICU(集中治療室)・HCU(高度治療室)やNICU(新生児集中治療室)・GCU(後方病床)など、重症な患者を治療する施設では、24時間体制での管理が要求されます。また、NICU・GCUでは、最適な環境で厳重な管理ができる保育器の中で赤ちゃんを育んでいます。
しかし、昨今、こういった施設を運営していく為には、”人材リソース不足”という課題が常について回ります。
こういった用途では、医療従事者からのモニタリングはもちろんのこと、病院の他室へ訪れたご家族の方でも、それらの部屋へ入室せずにご家族と面会することができるシステムのご要望をいただいています。現在当社では、特にNICU・GCUにおいて、導入を進めています。
用途によっては、無線タイプのカメラを使用したり、医療機器の画像を一緒に配信したりしています。
学校関連
講義収録での活用
講義収録システムとは、学校における様々な教育場面を映像収録し、権限を付与された人が、環境を選ばずいつでも視聴できるシステムです。講義収録システムを導入する事によって、教育機関がアクティブラーニングへ移行する為の支援をさせていただきます。
複数のカメラでマルチアングル撮影している映像と、講義に使用するPC上の資料もマルチ画面化して配信・記録することで、生徒が講義内容の復習や履修に使用します。さらに、スケジュールに合わせて録画予約を行ったり、記録した項目ごとにアクセスレベルを制限したり、記録データにキーワードを登録して検索するなどの活用も行っています。
店舗
業務効率化への活用
流通・小売業界は常に人材リソース不足に悩まされています。
最近実施している課題解決方法としては、ベテランスタッフの行動を可視化し、その導線分析結果をバイジングに使用したり、マネージャーの育成に活用したりすることです。
また、リアルタイムな店舗状況の把握により他店への応援人員を手配したり、店舗のクリンリネス状況を把握したり、顧客導線の分析やより効率の良い展示手法の分析などにも使われています。
オフィス
働き方改革推進への活用
一概に監視カメラの働き方改革への活用といっても、様々な目線があると思います。通常は社員の働き方を監視したり、オフィスのセキュリティ管理をするなどの用途が大半であると思います。働き方改革にはその他にも様々な課題解決が必要です。
その中でも、働き方改革の推進に欠かせない要素のひとつとして、部門間、支店間のコミュニケーションの課題があります。
どこの会社にも少なからずあると思いますが、組織が大きくなればなるほど、同じ会社の中であっても、他の部門が行っていることにはあまり関心が無いといった課題が発生します。解消方法のひとつとして、遠隔地や別フロアのオフィスとのコミュニケーションを取りやすくするといった手法があります。
モニタリングシステムの活用により、双方でリアルタイムにオフィスの様子を確認したり、社員の出勤状況を確認したり、用事があれば気軽に話しかけることができるといった環境が構築できます。
必要なのはフレキシブルにカスタマイズできるシステム
フリーレイアウト機能
モニタリングの要件に合わせて、監視カメラの映像をフリーレイアウトで配置が可能です。
たとえば、PCの画面や特定の機器の画面などをその場所のネットワークカメラ映像とセットで見たい場合など、フレキシブルなレイアウトが可能です。
また、作成したレイアウトはタイトルを付けて保存して置くことが可能です。
一般的に普及している監視カメラシステムを使用した場合、モニタリング画面が均等サイズで分割されてしまい、ご覧になりたい映像を探すためにあちらこちらに視線を移動することが多くなります。当社のシステムなら、あらかじめ見やすいレイアウトをいくつも作成し、それらを呼び出してご覧いただくことが可能です。
360度カメラが使用可能
360度カメラに対応しており、特定箇所をいくつでも切り出し、別ウインドウで移動・拡大/縮小表示が可能です。
360度カメラとは、カメラ1台で360°全方位監視が可能なカメラです。カメラ一台で部屋全体を見渡し、人の動きをモニタリングすることが可能です。
背景画像設定機能
背景にフロアマップを使用すれば、映像の位置関係が一目で分かります。
背景の任意の位置に分かりやすいタイトルや注意書きなどを書き込んでおくことで、誰が見ても一目で分かるレイアウトを作成することができます。
Webインターフェースや特定の画像・動画をレイアウト
ネットワークカメラからの映像だけではなく、ブラウザで読み込んだWebベースのインターフェースをカメラ映像を見ながら操作したり、PCの中の画像・動画などを自由にレイアウトしてマニュアルとして使用したりすることが可能です。
カメラごとのON/OFFが可能
ご利用方法によっては、遠隔から特定のカメラをON/OFFしなければならない場合もございます。
その際には、該当のカメラのみを、操作画面上で簡単にON/OFFすることが可能です。
カメラ以外の映像機器も表示可能
システムへ外部映像を取り込むことで、ネットワークカメラ以外の映像も表示することができます。例えば、医療機器の画面や会議システムの画面、レコーダーの映像、AIの解析情報など、映像出力が可能な機器を取り込んで同時にモニタリングすることができます。
記録映像検索機能
カメラにつけた名前を検索することで、その映像のみを並べることが可能です。また、カレンダーより、特定の日付・時刻を選択して記録映像を表示することができます。
さらに、記録した映像の特定の箇所をマーキングし、その部分に変化が生じた映像のみを再生することができます。
インシデントが起きた際に、特定の場所の状況を確認する場合など、探す時間を短縮することができます。
リモート保守・映像配信
「映像がうまく表示されない」などのトラブルには当社のリモート保守サービスで迅速に対応することも可能です。
また、オプションで、本社・本部などと専用のVPN網を構築し、モニタリング映像の配信を行うことも可能です。お気軽にご相談ください。
リモート保守とは、遠隔からお客様のシステムを見守りするソリューションです。当社ではお客様の設備と当社のカスタマーセンターを、インターネットへ出ることなく安全に閉域接続できる回線を使用します。主に、手術室システムのリモート保守に使用されている高度な技術です。
本支店間をクラウドで接続
安全なクラウド接続やVPN接続を用いて、本支店間の情報を双方で確認することができます。小売店舗のモニタリングやオフィス間のコミュニケーションなどに活用できます。
既存の監視カメラシステムをリニューアル
監視カメラ設備を導入して年月が経過し、お客様から「最新のカメラや最新の操作画面にリニューアルしたい」というご要望をいただくことがあります。当時導入された監視カメラのレコーダーの仕様がよく分からなかったり、様々なメーカーのカメラが混在していたりすると、既存業者もメーカーも対応してくれないことがあります。
当社では図のように新旧のカメラやシステムを統合し、新しい操作画面で最新の機能がご利用になれるようカスタマイズすることが可能です。ぜひ、一度ご相談ください。
様々な状況に合わせたカスタマイズ
当社は大手企業や外資系企業、医療機関、学校、ホテルなど、様々な用途でのAV機器環境を構築して参りました。その経験や知見を活かして、既製品のシステムインテグレートはもちろんのこと、必要であればお客様の要件に合わせたインターフェースの開発・構築も承っております。