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人前で話す機会は、日常や仕事の中で意外と多くあります。それでも、「緊張して思うように話せない」と感じる方も少なくありません。
この記事では、スピーチがうまくいかない原因と改善策、すぐに使える話し方のポイントを解説します!スピーチが上手になると、話の説得力が増し、信頼感も高まりますので、ぜひ参考にしてください!
この記事の目次
スピーチが苦手な人の特徴
スピーチが苦手だと感じる人には、いくつかの共通する特徴があります。これを知ることで、自分がどこに課題を抱えているのか、改善すべきポイントが見えてきます。
人前で話す経験が少ない
日本人の多くは、人前で話す訓練をあまり受けていないため、スピーチを苦手に感じる傾向があります。
日本の学校は、「教師が黒板の前で話、生徒は静かに授業を聞く」というスタイルが一般的です。そのため、意見を発表したり、大勢の前で話したりする経験が少なくなりがちです。
一方で、アメリカの授業では、生徒が自分の意見を発表するプレゼンテーションやディベートの機会が多いと聞きます。幼い頃からこういった訓練を積み重ねてきたためか、海外の人は話すときに堂々としている印象を受けることが多いです。
準備・練習不足
スピーチが苦手な理由の中でも特に多いのが、準備や練習が不足しているケースです。定期テストで「なんとかなるだろう」と挑んで思うような結果が出ないのと同じです。
準備を怠って本番を迎えると、話したい内容が曖昧になり話の流れを見失うことがあります。また、原稿や構成を用意していても、話す練習を十分に行わないと、つっかえてしまったり、内容を忘れてしまうこともあります。
自信を持って話すためには、まずは準備と練習が何よりも大切です。
\ 資料作りのポイントをまとめました! /
完璧主義
一方で、完璧を求めすぎることもスピーチが苦手な人の特徴です。「絶対に失敗したくない」「一言一句ミスなく話したい」と考えすぎると、そのプレッシャーが緊張を生み、本番で思わぬ失敗につながることがあります。
文章を読み上げることに夢中になると、早口や棒読みになったり、話を聞いている人に目線を向けられなくなります。その結果、自信がなさそうな印象を与えてしまいます。また、緊張で体の動きも鈍くなりジェスチャーがないことも相手に伝わりにくいスピーチとなる原因になります。
さらに、「話が途中でつっかえたり流れが崩れたりするスピーチ」を繰り返すことで、自分を責めてしまい、自信を無くす悪循環に陥ることもあります。
重要なのは、「完璧にスピーチをする」ことではなく、「伝わるスピーチをする」ことです。
初心者でも安心!スピーチの基本
スピーチ成功のカギは準備にあり!- 3つの準備ポイント –
前述した通り、スピーチの成功は、どれだけしっかり準備をしたかにかかっています。
下記の3つのポイントを押さえて準備をすることで、自信をもって話せるようになりましょう!
ポイント①:内容を明確にする
スピーチで最も大切なのは「何を伝えたいか」がはっきりしていることです。
伝えたいポイントを1〜3つに絞り、聞き手がイメージしやすいようにテーマに沿った具体例やデータを用意しましょう。また、伝えたい内容はシンプルであるほど効果的です。
製品紹介:「①問題点 ②解決策 ③利益」
表彰式:「①受賞の感謝 ②チームや家族への感謝 ③今後の抱負」
ポイント②:聞き手を意識した構成を作る
内容が決まれば次は、どの順番で話すのかを決めます。まずは、「誰に話しているのか」を明確にすることで、話の構成がスムーズに決まります。
特にスピーチの冒頭30秒は、聞き手の関心を引きつける大切な時間です。人は第一印象を短時間で決める傾向があるため、この時間に問いかけやインパクトのあるデータを盛り込むと効果的です。
ターゲット:セミナーや勉強会の参加者
冒頭:問いかけから入って、興味を引く
ターゲット:購買者や経営陣
冒頭:利益となる大きな数字や具体的な成果で、興味を引く
ポイント③:本番を想定した練習
準備は整ったら、次は本番を意識した話の練習をしましょう!文章を丸暗記したりメモを見ながら話すだけでは感情が言葉に乗らず聞き手が飽きる原因になります。
練習では、話す内容を覚えるだけでなく、目線や手振りといった非言語コミュニケーションも意識することが重要です。
スピーチ構成の黄金ルール!?
では、具体的に話の内容はどのように準備すればいいのでしょうか?
話す内容は決まっても、どんな順番で話せばいいのかわからない人も多いと思います。
実は、スピーチの構成は一定のルールがありそれを押さえておけば誰でも簡単に流れを作れるものです!
自分に合ったスタイルをぜひ、見つけてください!
▶「起承転結」スタイル
「起承転結」スタイルは、話の流れが自然で分かりやすいため、聞き手に内容がスッと伝わりやすい構成です。特に感情やストーリーを重視したスピーチにおすすめです。
各段階のポイント
・起(導入部分):スピーチのテーマや背景を簡潔に示します。聞き手の興味を引く工夫を加えると効果的です。
・承(展開部分): テーマに関連する課題や状況を具体的に説明します。
・転(クライマックス):話の転換点で、解決策や重要なメッセージを伝えます。
・結(まとめ):話全体を振り返り、スピーチを締めくくります。
▶「ロジックツリー」スタイル
「ロジックツリー」スタイルは、情報を階層的に整理し、論理的に話を展開する方法です。ビジネスプレゼンや議論の場に適しています。話の全体像を最初に決めて、細かい要素を順番に説明することが特徴です。
各段階のポイント
・メインテーマ:スピーチの要点を簡潔に伝え、話全体の方向性を伝えます!
・要素:メインテーマの要素をいくつかピックアップします。
・詳細説明:各要素について具体例やデータを用いて、内容を補強します。
ターゲット:購入者
【メインテーマ】新商品の魅力
├── 要素①:操作が簡単
│ ├── 詳細)ワンタッチで抽出可能
│ └── 詳細)説明書不要のシンプル設計
├── 要素②:カスタマイズ性
│ ├── 詳細)濃さや量を自由に調整
│ └── 詳細)プリセットで家族の設定を保存可能
└── 要素③:お手入れが楽
├── 詳細)部品が少なく洗いやすい
└── 詳細)時間を半分に短縮
▶「結論先行」スタイル
「結論先行」スタイルは、その名の通り、話の最初に結論を話す方法です。シンプルな構造のため、どのようなテーマにも応用できますが、特に、短時間で要点を伝えられるため、忙しい人に話しかけたいときや、限られた時間で説明するときにおすすめです!
各段階のポイント
・結論:最初に結論を伝えます。その結果、聞き手は何について知りたいのか考えながら話を聞くことができます。
・理由:なぜその結論、結果に至ったのか、理由をいくつか挙げます。
・補足:理由を具体例やデータで補強して伝えると説得力が増します!
伝わるスピーチのコツと心構え
スピーチが成功するかどうかは、内容だけでなく、話し方や聞き手への配慮が大きく影響します。スピーチは一方的に話すものと思われがちですが、実際には聞き手に伝えるものです。
緊張する方でも、下記のポイントを意識することで、少し気持ちがラクになるかもしれません!
声のトーンに変化をつける
声のトーンが単調だと、どんなに良い内容でも聞き手に飽きられてしまいます。一方で、抑揚のある話し方は、聞き手の注意を引きつけるだけでなく、メッセージをより印象的に伝えることもできます。
ポイント
・強調したい部分では少し声を大きく、声のトーンも上げる
・感謝や驚きの場面では、ゆっくり、柔らかく話す
・重要なポイントの後に、「間」を作って印象を強める
表情とジェスチャーで伝える
いくら話す内容が良くても、不安そうに話す人の言葉には説得力が欠けてしまいます。そこで、表情やジェスチャーを活用して、感情やニュアンスを補完してみましょう。
まずは、前を向いて笑顔で話すことから始め、慣れたらジェスチャーにも挑戦してみてください。言葉だけでは伝えきれない内容が補完でき、表現の幅が広がります。
ただし、動きやリズムが話の内容と合わないと、聞き手に不自然な印象を与えることがあるので注意してください!
聞き手の反応を観察する
余裕があれば、聞き手の表情や仕草に目を向けてみましょう!無表情や退屈そうな様子が見られたら、話し方やトーンを変えるたり、問いかけを挟むなど柔軟に対応するとスピーチの質が高まります。
完璧を目指さなくても大丈夫!
「話の途中で嚙んじゃった」「言い間違えた!」など、スピーチの途中で失敗することは誰にでもあります。スピーチが苦手な人は、この失敗が印象に残ってしまい「スピーチは難しい」と感じてしまうケースが多いです。
しかし、スピーチで重要なのは「完璧に話すこと」ではなく「相手に伝えること」です。たとえ言い間違えたとしても、一度深呼吸をして冷静に立て直せば、むしろ聞き手に誠実さや人間味が伝わり、好印象を与える場合もあります。
最終的に、あなたの伝えたいことが聞き手に届けば、スピーチ成功です!
よくある失敗とその対策
失敗1:話が長く、流れがぐちゃぐちゃ
問題点:
① 話したいことが多すぎて、内容が散漫になり、聞き手が混乱してしまう。
② 話の順序が整理されていないため、重要なポイントが伝わりづらい。
③ 聞き手の集中力が切れる。
対策:
① 話の内容を「結論」「理由」「具体例」の3つに絞って構成する
② 時間を決めて練習を行い、話が長引かないように調整する
失敗2:内容がむずかしい
問題点:
① 専門用語や回りくどい言い方をして、聞き手が理解できない。
② 聞き手が興味を失い、飽きる
対策:
① 専門用語を使う場合は、必ず簡単な説明を加える。
② たとえ話を使って、話をわかりやすくする。
失敗3:早口になる
問題点:
① 緊張によって早口になり、聞き手が内容を聞き取れない。
② 話すスピードが速すぎて、重要なポイントが伝わらない
対策:
① スピーチ前に深呼吸をしてリラックスする。
② 話す速度を意識し、「一文ごとに小さな間を作る」練習をする。
スピーチはもっと楽しめる!
スピーチは少しの工夫と準備で誰でも上達できます。完璧を求めるよりも「伝える」ことを意識し、ぜひあなたらしいスピーチを楽しんでみてください!
また、今回の内容は、スピーチだけでなく、日常のコミュニケーションにも役立つヒントが詰まっています。
今回の記事が少しでもお役に立てば嬉しいです。ぜひ実践してみてください!
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