こんにちは!Web担当の和井田(わいだ)です。
先日、最近オープンした宴会場を見に行ってきました。
私たちが設計やオペレーションに携わっている、1000名以上のパーティーも開催可能な大宴会場です。
会場が広い分、音響・映像・照明設備も沢山の機材が設置されています。そのため、操作を分かりやすく、かつ使いやすくするために“タッチパネル”が至るところで導入されていたのです!
しかし機材を操作する様子を見ていると、“タッチパネル”だけでなく“押しボタン”も使っていることに気づきました。
ここで疑問が生まれます。
タッチパネルで機材の全操作ができそうなのに、なぜ押しボタンも使っているのですか?
タッチパネルは設定次第でいくつもの操作を組み込むことが可能。そのため画面一つで操作を終えることもできそうです。
それにもかかわらず、押しボタンも使われているのにはどんな理由があるのか、設計に関わったスタッフに話を聞きました。
設計スタッフ
押しボタンはタッチパネルにはできない、動かしたいものを見ながらの操作が可能だからです。
●タッチパネルの場合
指が画面に触れてしまうと、タッチパネルが反応してバトンが動き出してしまいます。そのため押す直前の位置、つまり空中で手をスタンバイしなければなりません。しかもバトンを見るために目を離すと、空中で何も頼りが無いために手が押したいスイッチからずれてしまう恐れも…
バトンには看板や機材が吊られており、下にはテーブルなどもセッティングされています。操作のためとはいえ、動くバトンから目を離すことは人や物にぶつかる事故に繋がりかねません。
●ボタンスイッチの場合
指をボタンにかけておけば、その感触で手がボタンから動いていないか把握することができます。そのため、バトンがどこまで上下しているのか目を離すことなく確認することが可能。そして指はそのままの位置に置きながら、必要なタイミングでボタンを押せば良いのです。
宴会場には沢山の機材があるので、それら全てをボタンで操作しようとすると膨大な数を設置しなければなりません。
その点、タッチパネルなら自由に画面のカスタムが可能。
例えば見学した宴会場では、画面上で悩むことなく操作したい機材を選択できるようにするため、文字情報だけではなく宴会場の機材配置図を入れ込んで直感的に分かりやすくしています。
これ以外にも操作性を向上させるため、色々な工夫ができる便利なツールです。
しかし、場合によってはタッチパネルの操作ではなくボタン操作が必要になることも…
使用用途に応じて使い分け、それぞれの特性を活かしたシステムが設置されていたのだと勉強になりました!