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リモートワークの普及により、社員の会社への帰属意識が低下する今、社内イベントの役割が再注目されています。
本記事では、社員の大切な人達と過ごす「ファミリーデー」に焦点を当て、企画のポイントから効果まで詳しく解説します。
この記事の目次
組織の課題は“社内イベント”で変えられる

社内イベントの重要性とは?
近年、リモートワークの普及や働き方の多様化により、社員同士のつながりが希薄化しやすくなっています。その結果、企業の組織運営において、下記のような課題が浮き彫りになっています。
リモートワークや転職市場の活性化により、社員が会社への「つながり」を感じにくくなっています。
例えば、以前は当たり前だったオフィスでの雑談や、ランチ・飲み会といった交流の機会が減少。これにより、社員が「会社の一員としての実感」を持ちづらくなっているのが現状です。
オフィスでの偶発的なコミュニケーションの減少 | ➡ | 社員同士のコミュニケーション不足 |
会社の価値観やビジョンが伝わりにくい | ➡ | 組織の方向性への共感が薄れる |
エンゲージメントの低下 | ➡ | 「この会社で働き続けたい」と思えなくなる |
実際に、「リモートワークが増えて組織への帰属意識が低下した」と感じる社員は多く、離職率の増加につながることもあります。
リモートワークだけでなく、業務効率化の流れもあり、業務上の必要最低限の会話しか発生しないという状況が増えています。特に、部署間の壁が厚くなり、
◆ 異なるチームや部署の人とほとんど話したことがない
◆ 仕事以外の雑談や気軽な相談がしづらい
◆ 上司・部下との距離が遠く、指示待ちになりがち
といった課題が発生しやすくなります。
このような状態が続くと、チームの連携が悪化し、仕事の進行がスムーズでなくなることもあります。
職場で共に目標を目指す仲間の存在を実感できることは、仕事のモチベーション維持において重要な要素の一つです。しかし、交流の機会が減ると、そうした仲間の存在を感じにくくなり、仕事への意欲も低下しやすくなります。
◆ 頑張っても評価されている実感が湧かない(フィードバック不足)
◆ 仲間との成功体験が共有されない(喜びを分かち合う機会が減る)
◆ 会社に貢献している感覚が希薄になる(自分の仕事の意義が見えづらい)
こうした要因が積み重なると、「なんとなくやる気が出ない」「転職しようかな」と考える社員が増えることになります。
この課題を解決する手段が「社内イベント」
課題に対して明確な目的意識を持ってイベントを企画・実施することで、社員が働きやすい環境を整え、組織全体の成長にもつなげることができます。
さらに、社内イベントは企業文化やビジョンを共有する場としても効果的です。「会社の価値観に共感できるかどうか」は、社員の定着率にも大きく関わります。
エンゲージメントの向上、コミュニケーションの活性化、企業文化の浸透といった観点を意識して社内イベントを設計することで、社員一人ひとりが会社とのつながりを感じ、より前向きに働ける組織づくりが実現できるのです。
どんな社内イベントがあるのか?
社内イベントにはさまざまな種類がありますが、目的や企業文化に応じて適切なものを選ぶことが重要です。
イベント種類 | 目的 | イベント例 |
---|---|---|
チームビルディング | チームワーク強化 | 社内運動会・謎解き/脱出ゲーム・研修 |
表彰・インセンティブ | モチベーション向上・貢献可視化 | 年間MVP表彰・成果発表会・社員旅行 |
親睦会 | 親睦・働きやすい環境作り | ファミリーデー・歓迎会・社内フェス |
つながりを深める社内イベント「ファミリーデー」とは?

数ある社内イベントの中でも、今回取り上げるのは“ファミリーデー”です。
社員の家族を会社に招待し、職場の雰囲気を知ってもらうことで、エンゲージメント向上につながるイベントです。
企業が社員の家族を大切にする姿勢を示すことで、社員のエンゲージメント向上や働きやすい環境づくりにつながります。
ファミリーデーの目的
ファミリーデーは、単なる交流イベントではなく、企業と社員の関係性を深めるための施策として導入されています。主な目的は以下の3つです。
社員が家族に「自分の職場はこんな環境なんだ」と伝えられることで、仕事への誇りやモチベーションが向上 します。
また、会社が「社員のプライベートも尊重し、大切にしている」ことが伝わることで、会社への信頼感が強まる 効果も期待できます。
社員の家族が会社の雰囲気を知ることで、「この会社は働きやすい」といったポジティブなイメージが生まれる ようになります。また、企業が「社員だけでなく、その家族も大切にする姿勢」を見せることで、採用活動においても好影響 を与えることができます。
社員にはさまざまな家族構成やライフスタイルがあります。
ファミリーデーを通じて、社員同士がお互いの生活環境を理解し、尊重する機会を作る ことで、より働きやすい職場環境の実現につながります。
ファミリーデー導入のポイント
社員の会社に対する「愛着」や「やりがい」を高めることは、離職防止や生産性向上につながります。特にリモートワークが増えた今、オフラインでのつながりを作ることがより重要になっています。
ファミリーデーを実施する企業が増えている一方で、「実際にどんなプログラムを用意すればいいのか分からない」 という悩みを持つ担当者も多いのではないでしょうか?
社員の家族を招く目的は明確でも、「職場見学だけでは物足りないのでは?」「どんな企画なら社員と家族の両方が楽しめるのか?」 といった課題に直面しやすいものです。
また、参加する家族の構成もさまざまで、小さな子どもから大人まで幅広い年代が満足できる内容を考える必要があります。
ファミリーデーは、社員の家族を職場に招き、会社の雰囲気を知ってもらう貴重な機会です。しかし、ただ実施するだけでは社員の満足度向上にはつながりません。社員が「参加してよかった」「来年も楽しみ」と感じるイベントにするためには、以下のポイントが重要です。
◆ 家族と一緒に楽しめるコンテンツの充実
社員が「自分だけでなく家族も楽しめた」と感じられるよう、年齢や興味に応じた多彩なプログラムを用意しましょう。たとえば、子ども向けのワークショップ、パートナー向けの交流会、社員同士のチームビルディングイベントなど、家族全員が楽しめる工夫が必要です。
◆ 社員がリラックスできる雰囲気づくり
仕事場であるオフィスが舞台となる場合、社員が「職場で気を遣う」ことなく、自然体で過ごせる環境を整えることも大切です。例えば、ドレスコードをカジュアルにする、社員専用のリラックススペースを設けるなど、心理的な負担を軽減する工夫をしましょう。
ファミリーデーでは、社員の家族構成が多様であることを考慮し、すべての年代の参加者が楽しめるようなプログラム設計が求められます。
◆子ども向けアクティビティの充実
小さな子どもがいる家庭にとって、楽しめる且つ安全なコンテンツがあるかどうかは参加の決め手になります。体験型ワークショップ、スタンプラリー、ミニゲームコーナーなど、子どもたちが飽きずに参加できる仕組みを用意すると良いでしょう。
◆大人向けの交流の場を提供
家族だけでなく、社員同士やそのパートナーが交流できる機会も重要です。例えば、ランチ交流会やレクリエーション企画など、社員の家族同士が自然に打ち解けられる場を設けると、社内コミュニケーションの活性化にもつながります。
◆自由度の高い参加形式を採用
プログラムを詰め込みすぎず、自由に回れるエリアを設けることで、各家庭のペースで楽しめるようにしましょう。オフィスツアーや体験ブース、ステージイベントなど、参加者が好きなタイミングで楽しめる設計にすると、満足度が高まります。
ファミリーデーは、社員の家族に会社の理念や文化を伝え、より深い理解を促す機会でもあります。ただし、堅苦しい説明をするのではなく、楽しく自然に伝えられる工夫が必要です。
◆オフィスツアーやデモンストレーションの実施
普段社員がどのような環境で働いているのか、どのような仕事をしているのかを知ってもらうことで、家族の理解が深まります。例えば、実際の業務を紹介するデモンストレーションや、子ども向けの「お仕事体験」コーナーを設けると、会社の取り組みを楽しみながら知ってもらえます。
◆経営層やベテラン社員からのメッセージ
ファミリーデーの中で、経営陣が直接、会社のビジョンや大切にしている価値観を伝える機会を作るのも効果的です。ただし、長いスピーチよりも、社員やその家族とのカジュアルな対話を交えると、より親しみやすい印象になります。
◆企業文化を体感できるイベントの実施
会社の理念を体現するような企画を盛り込むのも良い方法です。例えば、環境問題に取り組む企業であればエコワークショップを開催する、地域貢献を重視している企業であればチャリティイベントを行うなど、会社の価値観を自然に伝えられるイベントが効果的です。
ファミリーデーを実施する際には、社員とその家族が楽しみながら、会社の雰囲気を知ることができる企画 を用意することが重要です。一般的な内容としては、以下のようなものが挙げられます。
イベント | 内容 |
---|---|
オフィスツアー | 職場を案内し、仕事内容やオフィス環境を家族に紹介 |
体験型イベント | 子ども向けのワークショップや職業体験プログラム |
懇親会・パーティー | 社員・家族・経営陣が交流できる場の提供 |
また、スムーズに運営するためには、以下のポイントを押さえておくことが大切です。
◆ 社員が参加しやすい日時を選ぶ
◆ 子どもも楽しめるコンテンツを用意する
◆ 安全対策を考慮する
「社員が気軽に参加できること」「家族が安心して楽しめること」 を意識すると、ファミリーデーの効果を最大化できます。
より詳しいイベントの企画方法や運営のポイント については、こちらの記事で解説しています。
おすすめの具体例を2パターン紹介!
どのような内容にすれば、家族全員が満足できるイベントになるのでしょうか?今回は、企画の一案として、パーティー形式を基に、「カジュアル交流型」と「企業理解促進型」 の2つのパターンを紹介します!
カジュアル交流型
目的:社員と家族がリラックスして楽しむことを重視
カジュアル交流型は、「家族ぐるみの交流を深め、社員が安心して働ける環境を作ること」 を目的としています。
家族が気軽に参加できる雰囲気を作ることで、「この会社は家族にも優しい」と感じてもらえる効果 があります。
企画のポイント
カジュアル交流型では、家族が自然に会話し、楽しい時間を過ごせるように以下のようなイベントを中心に企画!
ゆったりと過ごせるスペースを確保できる屋外や広めのホールなどの会場を選ぶことが大切です。また、週末や祝日などご家族が参加しやすい日程を設定し、小さなお子様がいる家庭にも配慮した安全対策を万全にすることで、誰もが安心して楽しめるイベントになります。
●メインイベント
・食事会:立食形式やピクニックスタイルで、社員とご家族が自由に交流
・ミニゲーム / ビンゴ大会:気軽に楽しめるゲームで、家族全員が参加しやすい
●補足イベント
・フォトブースで記念撮影(家族写真を撮影し、後日プレゼント)
・子ども向けアクティビティ(工作・お絵かき・ミニ縁日など)
・サンクスカード交換(社員がご家族へ感謝のメッセージを伝える)
企業理解促進型
目的:ご家族に会社のことを知ってもらい、社員の仕事への理解を深める
企業理解促進型は、「ご家族に職場環境を見てもらい、社員の仕事への理解と誇りを高めること」 を目的としています。
会社の理念や働き方を伝えることで、ご家族の安心感や会社への信頼を強化する効果 があります。
企画のポイント
企業理解促進型では、「会社のことを知る時間」 をしっかり確保することが大切です。
職場訪問の場合、通常業務の邪魔にならない範囲で設定することが重要です。また、ご家族向けには専門用語を避け、簡単な言葉で分かりやすく説明する工夫が求められます。さらに、スピーチは15〜20分程度にまとめ、飽きさせないように構成することで、最後まで関心を持ってもらえるイベントになります。
●メインイベント
・オフィスツアー&職場紹介:ご家族に会社の施設や業務内容を見学してもらう
・社員スピーチ:仕事のやりがいや会社の魅力を社員自身が語る
●補足イベント
・職業体験プログラム(子ども向け)
・ファミリーランチ(社員との交流タイム)
・記念品プレゼント(会社ロゴ入りグッズなどを用意)
ファミリーパーティーは、社員とそのご家族が会社とのつながりを実感し、より働きやすい環境をつくるための重要な機会 です。「カジュアル交流型」「企業理解促進型」など、企業の目的に応じた形式を選択することで、より効果的なイベントになります。今回ご紹介したメインイベントやサブイベントは、あくまで一例 です。企業の文化や目的に合わせて、最適な組み合わせをご検討ください!
また、具体的な企画事例を知りたい、より詳細な提案を受けたいという場合は、お気軽にお問い合わせください。
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まとめ
リモートワークや働き方の多様化が進むなか、社員のエンゲージメント向上やコミュニケーション活性化は、多くの企業にとって重要な課題です。そんな中で注目されているのが「ファミリーデー」のような社内イベントです。
社員の家族を巻き込むことで、職場への理解と愛着を高め、会社全体の一体感を育むことができます。
「カジュアル交流型」や「企業理解促進型」など、自社に合った形で企画すれば、より効果的な施策になります。本記事が、ファミリーデーを検討する際のヒントになれば幸いです。
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