近年、「蛍光灯が生産終了になる」というニュースをきっかけに、LED照明への切り替えを検討し始めた方も多いのではないでしょうか。
一方で、「LEDに変えなければいけないのは分かるが、本当に問題はないのか」「オフィスや施設で大量に切り替える場合、失敗や追加コストが心配」といった不安を感じている方も少なくありません。
LED照明は多くの場合メリットがありますが、設置環境や選び方を誤ると、思わぬトラブルにつながることもあります。
本記事では、LED照明のメリットだけでなく、切り替え前に知っておきたいデメリットや注意点も含めて解説します。
蛍光灯からLEDへの切り替えを判断するための基礎知識として、ぜひ参考にしてください!
この記事の目次
なぜ今、蛍光灯からLED照明への切り替えが必要なのか
政府が2016年に閣議決定した「地球温暖化対策推進本部計画」では、LED照明の普及率を2030年までに100%にすることが目標とされています。
この方針を背景に、照明機器メーカー各社では蛍光灯や白熱灯の生産終了・縮小が進んでおり、今後は必要なときに安定して蛍光灯を入手し続けることが難しくなると考えられています。
蛍光灯は現在も使用可能で、「今すぐ交換しなければならない」という状況ではありません。ですが、突然の球切れや在庫不足に慌てて対応するよりも、計画的にLEDへの切り替えを検討しておくことが、結果的にコストや手間を抑えることにつながります。

LED照明のメリット・長所|蛍光灯から切り替えることで得られる効果
消費電力を抑えられる
LED照明は蛍光灯に比べて消費電力が少なく、電気代の削減につながります。
特にオフィスや施設など、照明の数が多い環境ではランニングコストの差が積み重なり、長期的に見ると大きなメリットになります。
長寿命で交換頻度が少ない
LEDは寿命が長く、頻繁なランプ交換が不要です。
高所に設置された照明や、営業時間中に交換作業が難しい場所では、メンテナンス負担の軽減という点でも効果を発揮します。
用途に応じた調光・調色が可能
LED照明は用途に応じて明るさや色味を調整できる製品も多く、
オフィス、施設、共用スペースなど、空間に合わせた照明設計がしやすい点も特徴です。
LED照明のデメリット・短所|切り替えで失敗しやすいポイント
配光角の違いで暗く感じることがある
LED照明は蛍光灯と比べて光の広がり方が異なるため、器具をそのまま置き換えただけでは、「以前より暗く感じる」「照度にムラが出る」といったケースがあります。
特にオフィスや施設で大量に切り替える場合、照明配置や器具選定を誤ると、作業環境に影響が出ることもあります。
ただし、事前に照度や設置環境を確認し、適切な器具を選定すれば防げるケースも多くあります。

ノイズやちらつきが発生するケースがある
設置環境や使用機器との相性によっては、ノイズやちらつきが発生することがあります。
特に精密機器を使用するオフィスや、映像・音響設備がある施設では注意が必要です。
事前にしっかりと製品を選定することや、設計段階での確認がこうしたトラブル防止につながります。

初期費用が高く感じる場合がある
LED照明はランニングコストを抑えられる一方で、初期費用が高く感じられることがあります。
特に器具ごと交換する場合や、台数が多い場合は、一時的なコスト負担が懸念されることもあるでしょう。
その際は、「どこまで交換が必要か」「段階的に切り替えられるか」といった視点で検討することが重要です。
LED照明に切り替えた場合、どのくらいコストは変わるのか
LED照明に切り替えることで、消費電力の削減や交換頻度の低下が期待できるので、
長期的にはコスト負担を抑えられるケースが多くあります。
例えば以下の条件で【ハロゲン】から【LED】に入れ替えるとします。
・総フロア面積500㎡のオフィス
・132灯のダウンライトが設置されている
・1日あたり8時間、年間320日明かりをつける
シミュレーション
【ハロゲンランプ】
年間消費電力:150W×8時間×320日×132灯=50,688kWh
年間コスト:50,688kWh×16円/kWh=811,008円
【LED】
年間消費電力:50W×8時間×320日×132灯=16,896kWh
年間コスト:16,896kWh×16円/kWh=270,336円
総電気代削減量
811,008円-270,336円=年間540,672円 の電気代削減が見込まれます(※条件による)
このようにコストを抑えられる一方、その効果は設置台数や使用時間などによって大きく変わります。
上記のようなシミュレーション結果が、そのまま誰にでも当てはまるとは限りません。
「自分の環境では、どの程度の効果が見込めるのか」「今の照明設備を活かしたまま、切り替えられるのか」
といった点をしっかりと把握したうえで判断することが、後悔しない切り替えにつながります。
\LEDに切り替えるべきか迷ったら、まずは相談!/
今の照明で問題ないのか、どこまで切り替えが必要なのか。
状況を整理したうえで、無理のない進め方をご案内します。検討初期でもOK!
蛍光灯からLEDに切り替える際の不安・デメリットQ&A
LEDへの切り替えを検討する中で、よくある疑問や不安をQ&A形式で整理します。
| Q:蛍光灯は今すぐすべてLEDに交換しなければなりませんか? |
A. いいえ、必ずしも今すぐすべて交換する必要はありません。
蛍光灯は現在も使用可能なため、緊急性が高いケースばかりではありません。ただし、今後は在庫不足や入手困難になる可能性もあるため、使用頻度の高い場所や影響の大きいエリアから、計画的に切り替えていくことが現実的です。
| Q:既存の照明器具はそのまま使えますか? |
A. 環境や器具の種類によって異なります。
ランプのみ交換できるケースもありますが、器具の仕様や設置年数によっては、器具ごと交換した方が安全・効率的な場合もあります。
現状の設備を確認したうえで判断することが重要です。
| Q:LEDにすると、明るさが足りなくなることはありませんか? |
A. 器具の選定や配置を誤ると、暗く感じるケースがあります。
LEDは蛍光灯と配光特性が異なるため、単純な置き換えでは照度にムラが出ることがあります。
事前に照度や設置条件を確認し、用途に合った製品を選ぶことで、多くの場合は問題を防げます。
| Q:業務や施設の運営を止めずに工事はできますか? |
A. 多くの場合、運営を続けながら工事が可能です。
夜間や休日に作業を行う、エリアごとに分けて施工するなど、業務への影響を抑えた進め方が取られるケースが一般的です。
施設の状況に応じた施工計画を立てることが重要になります。
| Q:費用がどれくらいかかるのか不安です。 |
A. 設置台数や器具の種類、施工内容によって大きく変わります。
初期費用が気になる場合でも、ランニングコストや交換頻度の削減を含めて考えると、長期的には負担を抑えられるケースも多くあります。
具体的な金額感は、現状を確認したうえで試算するのが確実です。
LED照明への切り替えで迷ったら
LED照明への切り替えは、「今すぐ工事を決める」段階でなくても問題ありません。
・まずは切り替えが必要かどうか知りたい
・今の設備でどこまで対応できるのか確認したい
・大量切り替えになる前に相談したい
といった段階でも、状況に応じたアドバイスが可能です。
全国対応で、オフィスや施設の照明切り替えに関する相談を承っています。
「少しだけ話を聞いてみたい」という場合でも、お気軽にお問い合わせください!





