事例紹介|写真映えを計算したホテルロビーの映像演出(セルリアンタワー東急ホテル様)

桜シーズンの映像演出の撮影


セルリアンタワー東急ホテル様のロビーラウンジにて、季節ごとのオブジェに合わせた映像演出を担当しました。今回は春の桜シーズンに合わせ、桜のオブジェと連動した映像を制作。訪れたお客様が自然と写真を撮りたくなるよう、撮影しやすさと視覚的な華やかさを意識して仕上げました。

施設概要

セルリアンタワー東急ホテル様

渋谷駅から徒歩5分の好立地に位置するセルリアンタワー東急ホテルは、国内外のVIPをもてなしてきたホスピタリティーあふれるホテルです。
高級感漂う客室や充実したサービスで、上質なひとときをお楽しみいただけます。
所在地:〒150-8512 東京都渋谷区桜丘町26-1
URL:https://www.tokyuhotels.co.jp/cerulean-h/index.html(外部リンク)

お客様からの依頼内容

今回ご依頼頂いたのは、ホテルのロビーラウンジに設置される季節ごとのオブジェに合わせた映像演出の制作です。春の桜シーズンに向けて、以下のようなご要望を頂戴しました。

・桜シーズンに合わせた映像演出を実施したい

・実際の桜のアレンジメントと連動した映像で、空間全体を華やかに彩ってほしい

・写真スポットとして宿泊者・来館者の注目を集めたい

当社からの提案

ホテル様の「写真スポットとして注目を集めたい」という意向を踏まえ、以下のような映像演出をご提案しました。

・実際の桜のアレンジメントを引き立てる、桜の花びらが舞う幻想的な映像を制作

・撮影する楽しさを感じてもらえるよう、1本あたり30秒の短編アニメーション動画を4パターン展開

・各動画ごとにホテルロゴの位置を変えることで、撮影した写真にバリエーションが出るよう工夫

制作のポイント

写真映えを意識した短編構成

写真映えを意識した桜と映像演出の撮影

1本あたり約30秒で構成された映像を4パターン制作。それぞれ異なるロゴ配置や桜の表現を加えることで、来館者が複数の撮影バリエーションを楽しめる仕様にしています。

お客様が自然にカメラを向けたくなるように、「30秒」という撮影に最適な長さで構成された映像を制作。1分を超える長さではなく、あえて短く設計することで、手軽にシャッターチャンスを楽しめる映像制作を意識しました。

プロジェクター投影を想定した色彩設計

今回の映像は、ホテルのラウンジの壁面にプロジェクターで投影するため、通常の画面上とは異なる発色を考慮する必要がありました。
そのため、画面上ではやや濃く見えるほどピンク色を強調し、投影時にちょうどよい鮮やかさとなるように調整。桜のイメージをしっかりと伝えるために、空や背景にも複数のピンクのトーンを重ね、柔らかくも印象的な仕上がりを目指しました。
さらに、天井照明にもピンクを取り入れ、映像と連動することで、空間全体で春らしい情景を表現しています。

ホテルラウンジの映像と照明を活用した空間演出

過去のクリスマス演出の実績

今回の春シーズンにおける桜の演出に先立ち、昨年のクリスマスシーズンにも同様の映像演出を担当しました。
テーマ「GOLDEN ELEGANT」に基づき、ゴールドを基調にホテルのブランドカラーであるセルリアンブルーを組み合わせた上品で洗練された映像を制作。
さらに今回は、より横長でダイナミックな映像演出を行うために、プロジェクターを4台使用。
桜のシーズンで用いた映像よりも横幅を意識した設計とし、ラウンジ全体を包み込むようなスケール感を演出しました。投影空間を贅沢に活用することで、まるで空間そのものが動き出すような没入感を生み出しています。

お客様の声

これまでのロビー空間に対して、どのような課題や改善点を感じていましたか?
ロビーのコンセプトを損なわずに、クリスマスや桜の季節など、特別なシーズンならではの演出をどう取り入れるかに悩んでいました。

実際にロビーで映像が投影された様子をご覧になって、どのように感じられましたか?
空間に自然に溶け込みつつも、しっかりと印象に残る演出をしていただき、感謝しています。

映像導入後、写真撮影をされるお客様は増えたと感じますか?また、SNSでの投稿など反響がありましたらご教示ください。
多くのお客様がロビーを背景に記念写真を撮影され、その様子をSNSに投稿しているのを見かけました。

今後の季節イベントに向けた演出について、どのような期待をお持ちですか?
今後も引き続き、新たなテクノロジーを活用した、質の高い演出をご提案いただけることを期待しています。

弊社スタッフのコメント

ただ映像を制作するだけではなく、空間そのものを演出するという視点に立ったとき、必要となる考え方やアプローチは大きく異なります。
今回の制作では、桜(生花)の装飾を起点に、映像・照明・写真撮影といった複数の要素が連動することで、“空間全体で魅せる”演出を構築しました。
特に印象的だったのは、目で見る映像と、カメラ越しに見た映像が異なる表情を持つという点です。お客様がカメラを通して「写真に切り取ることで完成する演出」も成立するのではないかと、新たな気づきを得ることができました。
単なる映像制作では得られない、多層的な空間体験を設計する視点の大切さを、改めて実感したプロジェクトとなりました。

現在は、次の季節演出として夏に向けた映像企画を検討中です。
ただ、今回のように壁面投影を活かす演出は、夜の時間帯に限られるため、日没が遅い夏場では演出の時間が限られるという課題があります。
そのため、限られた時間でもしっかりと印象に残る表現を目指し、新たな表現方法やコンテンツ構成を工夫していく予定です。


当社では、企画構成や台本作成といった段階からの動画制作をはじめ、カメラ中継や収録、編集など映像にまつわるあらゆる業務を承ります!

「こんな映像つくれないかな」といったお話でも構いません。
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