近年、間仕切り壁が無く一つの大きなオフィスフロアの中に、エリアを分けて執務スペースやミーティングスペースを設ける、オープンオフィスが増加傾向にあります。部署ごとに区切られていないため、他部署とのコミュニケーションが活発になる等のメリットがありますが、一方で「音環境」については配慮が必要です。
壁が無いことで周囲の会話が気になり集中しづらい、また会議の内容によっては外部に聞かれたくないこともあるかと思います。今回はそのような問題を解決し、オープンオフィスのプライバシーを守る「サウンドマスキング」についてご紹介します。
※当商品は、完全に外部の音を遮断できる商品ではございません。予めご留意ください。
この記事の目次
遮音・吸音とサウンドマスキング
サウンドマスキングとは、スピーカーからマスキング音と呼ばれる特殊な音を拡声することで、『何かは話しているが、会話内容はわかりづらい』環境を作るシステムです。
小さなスピーカーを設置するだけで導入できるため、遮音・吸音工事と異なり大掛かりな工事は不要で、導入コストも抑えることができます。また、会話が欠かせない場所で必要に応じて設置できるため、規模の大小に関わらずスピーカーの設置台数、費用とも柔軟な対応が可能です。
私たちが提供するサウンドマスキング
音のヤマハ独自の情報マスキング技術で、不快感のないサウンドマスキングを実現
ヤマハ独自のマスキング技術を用いることにより、小さなマスキング音でも、周囲に会話の内容が聞かれてしまったり、周囲の声がはっきり聞こえることを防ぎます。
これは、人の会話音や環境音をヤマハ独自で合成した「情報マスキング音」を放出するからです。
「エネルギーマスク」という方式は、空調音やノイズを放出することで人の声をマスキングしています。しかし、ある程度の音量が必要になり不快感が増加してしまいます。
情報マスキングを用いることで、ストレスの少ないマスキングを実現します。
設置シーン
オープンオフィスでの活用方法
ボックス席
オープンオフィスには、アイディア出しや短時間の打合せに使われる2~4人掛けのボックス席が設けられています。
スピーカーを天井に設置してマスキング音を出すことで、直径約5m(※1)の範囲のマスキング効果をもたらします。
それにより、オープンスペースでも周囲に会話が聞こえにくい環境を作ることが可能です。
※1 室内天井高さが3mの場合
オープンなミーティングスペース
採光や風通しをよくするために欄間が空いていたり、簡易的なパーテーションで区切られただけのオープンなミーティングスペースでも、サウンドマスキングの導入は可能です。
間仕切り壁やパーテーションに、天井へ向けてスピーカーを設置することで、隣り合ったミーティングスペース同士の会話を聞こえづらくし、ストレスなく話すことができる環境を作り出します。
秘匿性の高い会議を行う場所にもおすすめ
会議室から通路に向けた場合
壁に密閉された会議室でも、遮音性能が十分でない場合、通路に会話が聞こえてしまうことがあります。
スピーカーを通路側の壁上部に設置することで、通路に会話の内容が漏れにくく、秘匿性の高い会議も安心して行うことができます。
会議室が隣り合っている場合
会議室が隣接している場合では、隣の会議室との間仕切付近に設置することで、会話の内容が漏れにくくなりす。
また、マスキング音のコントローラーを部屋ごとに用意した場合、それぞれ異なるマスキング音の設定(音量・音色・演出)が可能です。
サウンドマスキングの導入例
当社のパートナー企業であるヤマハ株式会社の導入事例をご紹介します。
詳しい内容は、下記のリンクよりご確認ください。
● 野村不動産株式会社(https://sound-solution.yamaha.com/case_study/h1t-web)
● 株式会社プログリット(https://sound-solution.yamaha.com/case_study/progrit)
● コニカミノルタジャパン株式会社(https://sound-solution.yamaha.com/case_study/konicaminolta_kanda)
● Any(https://sound-solution.yamaha.com/case_study/any-h)
出典:ヤマハ株式会社(外部リンク:https://sound-solution.yamaha.com/)
ここまでオープンオフィスにおけるサウンドマスキングについてご紹介しました。
導入を検討される際は、実際のオフィスでのデモンストレーションも可能です。お気軽にお問い合わせください。
当社ではサウンドマスキングだけでなく、オフィス・ショールームでの音響・映像ソリューションを、幅広く提案いたします。