ホテルのウエディングプランナー
プロジェクションマッピングを使った、新郎新婦からゲストへ感謝を伝える演出がしたい!
披露宴の演出のひとつとして、新郎新婦の思い出映像が作られることがあります。
そこにプロジェクションマッピングでの演出を加え、華やかに“ゲストへの感謝”を伝える商品が欲しい、とのご要望をいただきました。
細かい内容は私に任せていただいたので、歯車や縁/円(えん)をメインテーマとした絵コンテを作成、早速ホテルの担当者へプレゼンに向かいます。
しかし、プレゼンを終えるとホテルの担当者は渋い表情…。これでは“ゲストへの感謝”が伝わらないとのこと。
気持ちを切り替え、もう一度内容を検討します。
どうしたら想いが伝わる内容になるか悩みぬいた末、
①ストーリーテラーとなる2頭の蝶が指輪の周りを舞う
②新郎新婦の思い出とメッセージを紹介
③新郎新婦のシルエットが階段を降り、指輪が新婦の手に!
というストーリーが決定。
ホテルの担当者からも「合格!」のお返事を得ることができました…!
早速、絵コンテをもとに映像制作に取りかかります。
ところが、実際に制作チームに作ってもらった映像を確認してみると、思い描いた内容とは全く違う仕上がりでした。
新婦のシルエットはどことなく昭和感がただよい、なぜかショートカットの少しぽっちゃりとした姿に…
大事なクライマックスである階段もうまく表現されていません。
それもそのはず、映像制作チームの担当は年配の男性。
私が伝えたいイメージと、受け取るイメージにギャップがあったのです…!
そこで、髪型は“アップスタイル”で、このイラストのように…と伝え方を具体的にして、映像制作チームと打合せを重ねます。
何度も 作成→修正→作成→修正… を繰り返し、理想の映像を目指しました。
そして映像を作り始めてから半年後、
いよいよお客様へのお披露目のウェディングフェアを迎えます。
お客様がどんな反応なのか不安もありましたが、予想以上に好評で、披露宴での採用が続々と決まりました。
私自身、初めての挑戦で大変なこともありましたが、ホテルの方にも「よく頑張ってくれた!」と、お褒めのお言葉をいただき、妥協せずに取り組んで、本当に良かったと思いました。
これからも新郎新婦とゲストの方々へ、優雅に舞う蝶がたくさんの幸せを運んでくれたらと思います。