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近年、出社回帰の動きが加速しています。しかし、「オフィスに戻っても働きにくい」と感じる従業員がいるのも事実です。「周囲の雑音で集中できない」「オンライン会議の環境が整っていない」「映像機器が使いにくい」 など、こうした課題を放置すると、業務の効率が落ち、生産性も低下してしまいます。
本記事では、「出社したい」と思えるオフィス環境を作るための具体策を、音環境・映像環境の観点から解説します。
この記事の目次
出社回帰の現状と課題
週に3回以上出社する人は8割超!

(出典:LOTTE【全国一斉オフィス集中調査】)
コロナ禍を経て、多くの企業がリモートワークを導入しましたが、近年では出社回帰の動きが広がっています。LOTTEが2025年に実施したアンケート調査によると、現在のオフィスへの出社頻度は、週に5回以上出社する人が60%以上と報告されています。さらに、同調査では、リモートワーク経験者の約半数が「勤務先で出社要請やリモートワークの制限、出社義務化が行われた」と回答しており、リモートワークの拡大傾向から一転し、出社する人が増えている状況がうかがえます。
オフィスでの集中を妨げる要因とは?
出社回帰の動きが進む一方で、「オフィスでは集中しづらい」と感じる従業員も少なくありません。同じ調査では、オフィスでの集中を妨げる要因として、以下のような結果が報告されています。
(出典:LOTTE【全国一斉オフィス集中調査】)
また、具体的な意見として、
・「タイピングのエンターキーの音がうるさい」
・「席で歯を磨く上司がいる」
・「常に誰かに姿を見られている気がして落ち着かない」
・「段取りを考えながら仕事をしているのに、唐突に仕事をふってくる」
など、オフィス特有のストレス要因が挙げられています。さらに、「リモート会議を自席で行う社員の声が大きい」「近くでオンライン会議をされる」といった、オンライン会議の増加に伴う新たな課題も浮き彫りになっています。
こうした問題を放置すると、オフィスの生産性が低下し、従業員がリモートワークを選びたくなる原因にもなりかねません。出社を促進するためには、「オフィスで快適に働ける環境づくり」が不可欠です。
従業員がオフィスに戻りたくなる環境とは?
出社回帰の動きが進んでいる一方で、「オフィスでは集中できない」「リモートのほうが快適」と感じる従業員が一定数いることも事実です。では、従業員が「出社したい」と思える環境とはどのようなものでしょうか?
LOTTEの調査でも、オフィスでの集中を妨げる要因として「周囲の話し声」「予測できない雑務」「オンライン会議の影響」などが挙げられており、快適なオフィス環境の整備が出社促進のカギとなります。
出社したくなるオフィスのポイント
社員の仕事のスタイルや業務内容に応じたスペース設計を行うことで、「オフィスの方が作業効率が良い」と感じてもらうことが重要です。
例えば、「集中エリア」と「コラボレーションエリア」のゾーニングを行うことで、空間のメリハリを生み、仕事の切り替えがしやすい環境を整えることができます。
ゾーニングの際に注意すべき点として、「周囲の会話が気になる」「リモート会議の声が大きい」などの課題に対し、防音パネルの活用やBGMの調整、サウンドマスキングの設置といった工夫がおすすめです。
リモートワークでは不足しがちな「ちょっとした雑談」や「部署を超えた交流」は、オフィスならではの大きなメリットです。これらを促進するために、自然音やリラックスBGMを流し、落ち着ける空間を演出するのも効果的です。
また、ニュースやトレンド情報が見られるディスプレイを設置すれば、気軽に情報収集しながら会話が生まれる環境を作ることができます。例えば、朝の情報チェックをしながらコーヒーを楽しめるスペースを設けることで、社員同士の自然なコミュニケーションが活性化し、部署を超えた交流の機会が増えるでしょう。
出社回帰が増えている一方で、オンライン会議の利用はリモートワークが減少しても、多くの企業で重要なコミュニケーション手段として継続されています。完全なオフィス勤務に戻った企業でも、支店間や顧客とのオンライン会議は依然として多く行われており、そのニーズはなくなりません。
そのため、従来の対面会議だけでなく、オンライン会議に適した会議室システムの導入は、多くの企業にとって最優先事項となっています。ストレスのない快適な会議環境を整えるためには、高性能マイクやWebカメラ、高解像度ディスプレイ、安定したネットワーク環境など、必要な設備が多く、適切な選定や設置が求められます。
加えて、会議をスムーズに進行するために、以下のような設備の導入もおすすめです。
≫マイク・カメラ・スピーカーが一体型になった「ビデオバー」を導入すれば、機器の接続トラブルを防ぎ、簡単にオンライン会議を実施できます。
おすすめ機材: 【VIDEOBAR VB1】 / 【Jabra PanaCast 50】
≫PC画面をワンクリックで共有できる「ワイヤレスプレゼンテーション機器」を活用すれば、ケーブルの抜き差し不要でスムーズに資料共有が可能です。
おすすめ機材: 【ClickShare(クリックシェア】
≫タッチパネルで画面を切り替えられる「会議システム」を導入することで、会議の進行がよりスムーズになります。
おすすめ事例: 【カカオピッコマ様】
弊社では、年間400件以上の会議システム導入を支援しており、最適な環境づくりをサポートしています。
会議室の環境を改善したいとお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
オフィス環境改善の具体策
では、具体的にどのような改善を行えばよいのでしょうか?
オープンスペースが主流になったオフィスでは、「周囲の会話が気になって集中できない」という問題が発生しがちです。特に、オンライン会議やグループワークが増えたことで、オフィス内の音環境が快適性や業務効率に大きく影響を与えるようになっています。たとえば、オフィス内に会話と同じ周波数帯の音を流し、話し声を自然に和らげるサウンドマスキングや、防音パネルの設置は、多くの企業で導入が進んでいます。
オフィス勤務中に欠かせないのが映像機器です。通常業務はもちろん、エントランスや会議室など、さまざまな場面で使用されるため、オフィス環境を向上させるには、映像機器の整備が欠かせません。
特に、画面が見づらい状態では、仕事への集中力が低下し、業務効率や生産性にも悪影響を及ぼします。そのため、ディスプレイの大きさは、空間の広さや使用人数に応じて適切なサイズを選ぶことが重要です。
また、コード類を机の下に収納するなど、美観を意識することも大切です。オフィスが整然としていると作業スペースが広がり、業務の効率が向上します。さらに、整理整頓されたオフィスは、訪問者にとっても好印象を与えるため、企業のブランディングにもつながります。
オフィス環境の整備は、業務の生産性向上や従業員の働きやすさに直結します。音環境や映像環境の改善をはじめ、快適な職場づくりにはさまざまな工夫が必要です。
本資料では、オフィス環境改善に役立つ具体的な対策や事例を詳しく解説しています。
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まとめ
オフィス環境の整備は、単なる設備投資ではなく、従業員の働きやすさ向上や業務の生産性向上に直結する重要な取り組みです。特に、音環境の最適化によって集中力を向上させ、映像環境の改善によってスムーズな会議運営を実現することで、出社のメリットを最大限に引き出すことができます。
お問合せ
「オフィスの音環境や映像設備を見直したい」「最適な機器の選定や導入を相談したい」とお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。皆様の課題やご要望に合わせた最適なソリューションをご提案いたします。
- 出典:LOTTE「全国一斉オフィス集中調査」, 2025 https://www.lotte.co.jp/info/news/2025.html