この記事はで読むことができます。
日本は訪日観光客にとって特別な魅力を持つ観光地であり、多彩な文化、自然、食体験が訪れる人々を惹きつけています。一方で、観光客が感じる不便さや課題も明らかになっています。
本記事では、観光庁のデータや具体的な事例を基に、訪日観光客が求める体験や課題への取り組みを紹介し、イベント企画や運営のヒントをご紹介します!
この記事の目次
訪日観光客はどんな体験を求めている?
観光庁のデータによると、訪日観光客が日本で求めている体験は「文化・自然・食」の3つの柱に集約されます。
特に、日本らしさや非日常感を感じられる体験が高く評価されています。具体的には以下のような体験が挙げられます。
日本の文化
日本文化を体験できるアクティビティは、訪日観光客の間で非常に人気があります!
●体験型アクティビティ:着物の着付けや茶道・書道など、「日本の伝統美」を直接体感できるコンテンツが人気です。英語対応が出来れば◎
●視覚的な文化体験:歌舞伎や能、舞妓の舞踊などの伝統芸能は、華やかな衣装や独特の演技が特徴的で、観光客に「異文化体験」として深く記憶に残ります。
日本の自然
世界的にも日本の四季を感じられる自然環境は訪日観光客にとって大きな魅力の1つです!
春
日本を代表する”桜”をライトアップした幻想的な景色は、多くの観光客を魅了しています。
例)東京 / 目黒川、京都 / 嵐山 など
夏
川下りや登山など涼しげなアクティビティが好まれています。
例)長野県、富士山 など
秋
紅葉と歴史的建造物の調和が特に人気で、紅葉を背景にしたSNS投稿も多くみられます!
例)栃木 / 日光、奈良 など
冬
雪景色と温泉体験は、外国人観光客のリピート率が高いアクティビティです。
例)北海道 / 雪まつり、群馬県 / 草津温泉 など
日本の食文化
ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」は訪日観光の目玉です!
●多種多様な日本食:高級懐石料理だけでなく、ラーメンやたこ焼きといったカジュアルな日本食まで、幅広い選択肢が好まれています!
●料理体験:寿司作りやそば打ちなど、体験と食事が一体となったコンテンツが、食事だけでなく「自分で作る楽しさ」が思い出に残る体験として人気です!
●多文化への配慮:ヴィーガンやハラール対応の日本食レストランが増えており、多様な文化を持つ観光客も安心して日本の食を楽しめるようになっています。
訪日観光客に刺さる!イベントの秘訣
イベントで訪日観光客を惹きつけるコツ
訪日観光客をイベントで惹きつけるためには、日本らしさと観光客への配慮を組み合わせた工夫が鍵となります。和の装飾や伝統的なパフォーマンスを取り入れることで、日本文化を体感できる特別な空間を演出できます。また、多言語対応の案内板やデジタルガイドを活用して、言語の壁を越えたスムーズな体験を提供することも重要です。さらに、茶道や着物体験などの日本文化を直に体験できるコンテンツを加えることで、記憶に残るイベントを実現できます。
イベントを支えるー裏方の職人技
イベントが成功するかどうかは、舞台裏での緻密な準備にかかっています。特に海外の参加者を対象としたイベントでは、多言語対応の案内、スムーズな動線設計、文化的な配慮が重要です。例えば、来場者の期待を超える演出を実現するには、現地の特性を理解しながら、文化に適応した細やかな企画力が求められます。
音響、照明、映像などの技術演出は、イベント全体の雰囲気や印象を大きく左右します。海外の観客を引きつけるためには、日本ならではの美しさや特別感を際立たせた演出が鍵となります。国境を超えた「感動体験」を提供するために、プロの技術力と経験を活かした細やかな調整により、観客にとって忘れられないひとときを創り上げます。プロに依頼することで、複雑な演出も安心して任せられるのが大きな魅力です。
訪日観光客が困ったこととは?
日本は訪日観光客にとって魅力的な国ですが、一方で文化や環境の違いから困りごとを感じる場面ももちろんあります。
では、訪日観光客はどんなことで困っているのでしょうか?観光庁のデータを基に簡単にまとめてみました!
令和5年度の結果について
訪日観光客が最も多く挙げたのが「公共のごみ箱が少ない」という問題です!
多くの国では街中や公共施設に多数のごみ箱が設置されており、住民や観光客が手軽にごみを捨てられる環境が整っています。一方、日本ではテロ対策や細かな分別、「ごみは持ち帰る」という文化が影響し、他国に比べて街中のごみ箱が圧倒的に少ない傾向にあります。
その結果、訪日観光客にとっては街中にごみ箱がないことが不便に感じられる場面が多いようです。特に都市部や観光地では、ごみを捨てる場所が見つからず、持ち歩かざるを得ない状況に困る声が寄せられています。
訪日観光客が困ったこととして2番目に多く挙げたのが、「施設スタッフとのコミュニケーションが難しい」という問題です。インバウンド需要が高まる中、有名観光地では多言語対応が進んでいますが、小規模な観光施設や地方の宿泊施設では対応に限界があるのが現状です。
この課題に対し、多言語対応スタッフの増員が理想的ではありますが、人員確保が難しい場合には、施設内の案内板やリーフレットにQRコードを設置し観光客が簡単に多言語の詳細情報を取得できる仕組みが有効です。
また、多言語対応の音声ガイドや翻訳アプリの活用も、手軽で効果的な対策です。
さらに訪日観光客が「多言語表示の不足」についても、不便に感じているようです。主要観光地では多言語表示が進んでいますが、地方や小規模な施設では対応が十分でない場合が多く、観光客が情報を得るのに苦労することが課題です。
「多言語表示の不足」という課題に対処するために、デジタル技術の活用が効果的です。例えば、案内板として、デジタルサイネージを設置すれば、複数の画像を切り替える仕組みを活用することで、観光客が自主的に必要な情報を得られる環境を整えられます。また、施設側が提供したい情報を柔軟にカスタマイズすることも可能です。
訪日観光客が必要な情報を簡単に取得できる環境を整備し、利便性を大きく向上させることが期待されます。
つづいては、「公共交通機関の利用が難しい」という問題です。日本の公共交通機関は時間の正確さと利便性、清潔感などで世界的に高く評価されていますが、一方で路線の複雑さや切符購入の難しさが課題となっています。例えば、普段日本人は交通系ICカードを利用してスムーズに改札を通過しますが、観光客の多くはICカードを購入するよりも切符を選ぶ傾向があり、日本特有の複雑なシステムに戸惑うケースが多いです。
対策として、多言語対応の乗り換えアプリの普及や、観光客向けICカードの提供が進められており、さらなる周知が必要とされています。
最後の課題として挙がったのは、「Wi-Fiのアクセス不足」という問題です。観光中にインターネットを利用して情報を調べたり、翻訳アプリや地図アプリを使用する観光客にとって、Wi-Fiは欠かせないインフラです。しかし、日本では無料Wi-Fiスポットが主要都市以外では十分に整備されていない場合が多く、地方や観光地で不便を感じる観光客が少なくありません。
具体的には、ネットワークの混雑やセキュリティリスク、安定性の不足など、公共のWi-Fi利用時によくある問題点を挙げています。そのうえで、効率的な機器配置、ネットワークの監視、適切な設計を通じて、信頼性と快適さを向上させることが大切です。
5年前との比較:改善ポイントと残された課題
① 多言語表示
5年前と比べ、主要観光地や公共交通機関での多言語対応が進みました。例えば、英語、中国語、韓国語の表記が増え、観光客が案内板や標識を利用して目的地を見つけやすくなっています。特に主要駅では、デジタルサイネージや乗り換えアプリの多言語対応が普及し、利便性が向上しています。
② Wi-Fi環境
Wi-Fiのアクセス不足に関する不満は、5年前の18.7%から現在の9.6%まで減少しています。都市部を中心にWi-Fiスポットが増設され、観光施設や交通機関でも無料Wi-Fiを提供する例が増え、観光客が翻訳アプリや地図アプリを利用しやすい環境が整ってきています。
① ごみ箱の不足
この項目は5年前には集計の対象外でしたが、日本の「ごみを持ち帰る」という文化は、訪日観光客にとって高いハードルとなっています。訪日観光客への周知や設置場所の最適化が求められる一方で、街の清潔さを維持しつつ、安全面や利便性とのバランスをどのように取るかが、今後の課題といえるでしょう。
② コミュニケーション
小規模施設や地方では多言語対応スタッフの不足が続いており、訪日観光客がスムーズに意思疎通できない場面が多いです。翻訳アプリや簡易フレーズを使った対応が進んでいる一方で、文化的背景や特定の要望に応じた柔軟な対応はまだ課題が残っています。
② 地方での対応の遅れ
これまでも記載しておりますが、主要都市と比べ、地方や小規模観光施設では様々な整備が進んでおりません。特に案内板や標識の日本語表記が中心で、観光客が目的地を探すのに苦労する例が目立っています。また、地方では観光インフラが十分に整備されていないため、観光体験全体の利便性が低下するケースも少なくありません。
日本文化が大好評!人気のイベント企画
日本ならではのおもてなし:140周年記念イベント
140周年記念イベントでは、芸者によるお出迎えや琴の演奏、和太鼓ショーといった日本ならではのおもてなしが来場者を魅了しました。細部にまでこだわったプログラムが多くの参加者に好評いただき、140周年という節目を日本の伝統と特別感を大切に演出した内容となりました。
3日間で巡る日本文化の魅力!インセンティブツアー
3日間にわたるインセンティブ旅行では、各日ごとに異なる会場やコンセプトでパーティーを企画し、多彩な日本文化を体験できる内容が好評でした。特に3日目のアワードパーティでは、桜の装飾に合わせたライトアップやライブ演出が施され、最終日のアワードディナーにふさわしいエレガントな雰囲気が高く評価されました。
和の装飾が大好評!
海外のお客様が日本でパーティーを行う際、和の装飾が特に人気です。会場のテーマや装飾に日本らしい要素を取り入れたプランが高く評価され、季節感あふれる演出が特徴です。イベントサービスでは、自社保有の多彩なアイテムを活用し、規模やテーマに応じた柔軟な対応が可能です。
まとめ
訪日観光客が求める体験を深く理解し、日本らしい魅力を伝えることは、成功するイベントの鍵です。文化、自然、食を軸に、スムーズな運営と細やかな配慮を組み合わせることで、観光客にとって特別な体験を提供できます。
本記事の内容をヒントに、日本の魅力をさらに広げ、多くの観光客を惹きつけるイベント作りに役立ててください!
ホテル・ホールでのイベント演出から、オフィス・学校のシステム構築まで。音・光・映像のことなら「あ、そんなことまで。」と思われるほど幅広いサービスを提供しています!