2022年11月、LINE株式会社様とヤフー株式会社様が合同開催する技術カンファレンス「Tech-Verse 2022」が行われました。2日間に渡ってLINE LIVE(ライブストリーミング形式)で開催され、当社が配信業務を担当しました。
この記事の目次
イベント概要
Tech-Verse 2022とは
・主催
LINE株式会社様、ヤフー株式会社様
・公式HP
https://tech-verse.me/ja(外部リンク)
・公式YouTube
https://www.youtube.com/@Tech-Verse
「Tech-Verse 2022」とは、LINE株式会社様とヤフー株式会社様が合同開催する技術カンファレンスです。両社と各グループ会社の社員が登壇し、これまで開発・研究によって積み重ねてきた挑戦や知見、現在活用している最先端の技術などを発表しました。
合計88のセッションを配信
9つの技術領域を2日間に分け、合わせて88のセッションが行われました。
セッションによって登壇者によるプレゼンテーションのほか、複数のスピーカーとモデレーターによるパネルディスカッションや、質問者が疑問を投げかけながら内容を深掘りする“+(プラス)トーク”を交えながら進行されました。
DAY1
・Opening Session
・Data / AI(21セッション)※
・Infrastructure(6セッション)
・Security(9セッション)
・Blockchain(4セッション)
DAY2
・Server Side(13セッション)
・UX / Design(7セッション)
・Mobile App(9セッション)
・Web Front-end(7セッション)
・Process & Environment(11セッション)
※ Data / AI の一部のセッションは諸事情により当日配信を中止したため、アーカイブページには後日収録した映像が掲載されています。
開催形式
本イベントは、LINE LIVEによるライブストリーミング配信によって実施されました。
各セッションは日本語/英語/韓国語の3か国語で配信され、視聴者が言語を自由に選択できるよう、LINE LIVEのシステムが構築されました。
また、LINE株式会社様と当社の連携によりフルHD画質での高画質配信を実現しました。
配信拠点はベルサール新宿グランドカンファレンスセンター内に設けられ、7つのスタジオが準備されました。
進行形式はセッション毎に異なるため、スタジオも“リアルプレゼンスタジオ”、“パネル・ディスカッションスタジオ”など、用途別に設営されました。
7つのスタジオで代わる代わる実施されるセッションを、スケジュールに合わせて6トラックの配信チャンネルに映像信号を送り込んでいくマトリクス形式で配信が行われました。
さらにTech-Verse 2022の特設ページに、配信プラットフォームであるLINE LIVEが埋め込まれており、視聴者は専用ページから希望するセッションをクリックするだけで、簡単に見始めることができる仕組みとなっていました。
※各セッションのアーカイブ動画(3か国語分)も公式YouTubeに公開されています。
当社の担当業務
7つのスタジオで撮影された映像をLINE LIVE上の6トラックへ送り込む、マトリクス配信のオペレーションを担当しました。
さらに6トラック×3言語(日本語・英語・韓国語)の合わせて18の配信音声を同時進行で調整・管理しました。
マトリクス配信を管理・モニタリング
日本語・英語・韓国語の配信音声を調整
イベントを円滑に行うために一番のポイントとなったのが配信プラットフォームである「LINE LIVE」の事前準備でした。LINEの担当者様と事前の打ち合わせを密に重ねて事前設定や当日のフローを構築しました。
マトリクス配信に対応するため、配信のスイッチングを行う中央機関部にはPCやミキサー、スイッチャーなど多くの機材を投入しました。さらに、スタッフの配置も効率的にオペレーションできるよう考慮して決定しました。
リアルイベント以上に、配信イベントではシステムがより複雑になります。またPCやソフトウェア、ネットワークに依存する部分があり、トラブルの想定が欠かせません。
トラブル箇所を早期に発見するために、各部でモニタリングできるシステムを構築、また起こりうるトラブルのシミュレーションを重ね、万が一に備えました。
お客様のコメント -LINE株式会社 ご担当者様より-
● イベントを終えての電音エンジニアリングへの印象を教えてください
「学習意欲が高く、すごく丁寧な会社」であると感じています。
2021年のLINE DEVELOPER DAYから自社サービスである「LINE LIVE」を指定しての配信業務を依頼しています。
ただ、当時は電音エンジニアリングさんにLINE LIVEの実績はなく、企画段階からかなり能動的に学習コストをかけていただき、イベント当日の対応を円滑に行っていただきました。
昨年のLINE DEVELOPER DAY、今回のTech-Verseも同様に分からないことや企画意図などに対して、しっかりと事前に積極的にコミュニケーションしていただき、配信業務の枠に捉われないアフターフォローまでの動きが非常に素早くかつ丁寧で、顧客のことをしっかりと考えている会社だと感じました。
● 準備~本番の中で、何か印象的な出来事・エピソードがあれば教えてください
2021年のLINE DEVELOPER DAYの配信業務を依頼させていただいた際の準備〜本番までの丁寧に対応いただいたこともあり、2022年以降は安心してお任せすることができています。
今回のTech-Verse本番では機材の不具合が発生し、急遽配信を一時停止して本番中にエンコーダーを取り替えなければいけないという事態が発生しました。
機材トラブル自体は不測の事態ですが、発生する可能性に備えて事前シュミレーションや現場監視を綿密に行っていただけていたこと、原因の特定や対応方針・選択肢の提示を迅速に行っていただけたこと、対応内容を判断してからも管理者から現場メンバーまで状況を把握し必要な対応をスムーズに行っていただけたことなどもあり、影響範囲を最小限に抑えて約10分後には配信を再開することができました。
事前にさまざまな可能性を検討し備えていただいた準備の丁寧さと、現場のチームワークの良さを感じる出来事でした。
● 今後、当社に期待していることがあれば教えてください
Tech-Verseなどで実施した6チャンネル3言語対応の配信など、ここまで大規模な配信業務を安定的に担当できる会社は多くないと感じています。
事前の打ち合わせから必要な事前検討や準備を提案いただき、当日の円滑な配信対応やトラブルが発生した際の対応、事後の建設的な改善点の提案など、企画・依頼側が求める要望をプロフェッショナルとして専門的に対応いただき、能動的な会話姿勢など多くの点で信頼がおけるパートナーだと感じています。
今後も、大規模案件を中心にどのように配信を行うか企画段階から伴走をお願いできればと思っています。
オンラインイベントに関することは、電音エンジニアリングにおまかせください。
配信・映像・音響・照明すべてにおいて、プロのディレクター・オペレーターがサポートいたします。