2023年3月にグランドオープンした東京ミッドタウン八重洲。その中に配信スタジオを開業するため、当社が運営支援と設備導入を担当しました。
この記事の目次
施設紹介
東京ミッドタウン八重洲
所在地
東京都中央区八重洲二丁目2番1号
公式HP（外部リンク）
東京ミッドタウン八重洲カンファレンス
https://www.yaesu.tokyo-midtown.com/conference
配信スタジオ 概要
東京ミッドタウン八重洲カンファレンス 5階
広さ：約93㎡ 天井高：約4.0m
収容人数：配信利用 約20名
シアター利用 約50名
東京ミッドタウン八重洲の5階には、最先端の設備を備えた配信スタジオが設けられています。
約93㎡の広さを備え、オンラインだけではなく、会場での参加も合わせたハイブリッドイベントにも対応しています。
ご依頼の背景
お客様の課題
配信スタジオの新規開業に際し、ユーザーのニーズを踏まえた機材選定や運用フローの構築を行うノウハウが不足していた。
当社への依頼内容
イベント運営やライブ配信の対応実績を活かし、開業／運営の支援と初心者～プロまで満足する機材導入を担当。
東京ミッドタウン八重洲における配信スタジオの開業は、三井不動産様として新たな取り組みでした。当社は系列施設でのお付き合いがあり、自社スタジオも保有します。そこで、スタジオ開業プロジェクトが立ち上がった初期段階から、運用や機材導入に関してコンサルティングのご相談をいただきました。
配信スタジオのイメージは「初めて来た初心者でも簡単に使える」かつ「プロ向けにも納得の設備を備えた」スタジオ。これまでのオンライン～リアルイベントの運営・オペレーションや、スタジオ施工で培った知識や経験を活かし、プロジェクトに参画しました。
開業支援：配信スタジオ開業に関する「3つ」のイメージを具現化
開業支援として、プロジェクトメンバーが持つ配信スタジオについての「3つ」イメージを具現化する取り組みを行いました。
「配信」のイメージ
オンラインイベントにおいて、使用する機材が配信や収録の質を左右します。配信ツールの普及で「配信」が身近、かつ簡単に出来るイメージが広がりましたが、クオリティを上げるためには複数の機材が必要です。
例えば配信の画づくり（画面構成）は、簡単なレイアウトであればZoom等のデフォルト機能で対応できますが、シーンごとのレイアウト切り替えや、高画質な背景・テロップ合成を行う場合には、スイッチャーやキャプチャーボードが必須です。当社で配信運営を担当する場合、内容によって必要な機材を選定し、本番に向けて進行台本を練った上でイベントに臨みます。
スタジオの開業後は三井不動産の運用担当者様が下見や利用のお客様をアテンドします。
初心者～プロまで様々な利用者がイメージする「配信」を理解し、適切なご案内をしていただくために、どのようにしてオンラインイベントが開催されるのか、プロジェクトの関係者に説明・理解してもらうことから始めました。
「ブランド」のイメージ
この配信スタジオは初心者からプロまで、幅広く要望に応えられる設備が求められます。且つ、上質なミッドタウンブランドに適した配信のクオリティを維持し、東京駅至近のこの場所だからこそ実現できる配信スタジオの開業を目指しました。
そのために導入設備の詳細決定や、運用方法・室料設定の前段階で、配信スタジオの「ブランド価値」をプロジェクトチーム内で共通認識として根付かせる取組みを行いました。これは自社スタジオの運営や多くのシティホテルでの対応経験から必要不可欠と考えていたプロセスで、スタジオの健全な運営にも繋がります。
「タスク」のイメージ
具体的にスタジオの工事が始まる段階で、スタジオ運営に必要となる決定・実施項目をまとめたリストを制作し「タスク」を可視化しました。このリストをプロジェクトの関係者に展開し、決定事項の共有やスケジュール管理にも活用しました。
スタジオ開業には三井不動産様をはじめ、運用担当の三井不動産ビルマネジメント様、内装設計・デザインおよび施工担当の丹青社様、プロジェクトに参画するニューズピックス様など多くの企業・担当者が関わりました。日々状況も変わっていくため、情報の取りまとめやボトルネックの発見、定例会議に向けた不明点の洗い出しに大いに役立ちました。
設備導入：初心者～プロまで満足する機材選定
東京ミッドタウン八重洲の配信スタジオでは、「初心者」への分かりやすさだけでなく「プロ」向けの機能性や汎用性も求められました。さらに美観や価格も考慮し、プロジェクトチーム内で複数の機材を比較しながらプランニングを進めました。
当社が機材を決め打ちで提案することもできましたが、複数要素を比較しながらプロジェクトチーム内で検討する場を設けたことで、結果的に当社の選定意図も明確に伝わり、運営・利用者の双方が納得するシステム構築に繋がりました。
導入機材一覧
映像機材
・170インチスクリーン 1式
・プロジェクター 1台
・55インチディスプレイ（ハイスタンド） 1式
・43インチディスプレイ（ロースタンド） 2式
・高解像度カメラ 5台
音響機材
・ワイヤレスマイク 4式
・ポータブルスピーカー 2式
照明機材
・スタンド照明 4台
操作卓
・ビデオスイッチャー 1台
・プレビューモニター 1台
・レコーダー 2台
・キャプチャーボード 3個
・ノートPC 2台
その他
・グリーンバックカーテン 1式
・遮光カーテン 1式
配信スタジオ開業後のフォロー体制
工事終了後に運営担当者・メインユーザーへ説明会を実施
工事終了後は、三井不動産様をはじめ運営を担当する三井不動産ビルマネジメント様、プロジェクトメンバーでもありスタジオのユーザーでもあるニューズピックス様に集まっていただき、説明会を行いました。
機材だけでなくテスト用の配信環境も準備し、どのように配信画面が出来上がるのか、皆様に操作卓に触れていただきながら説明しました。また、質問を受ける時間を長めに計画し、運用開始後に不安を残さないよう、対応させていただきました。
開業後の配信技術サポートも、当社の専門チームが担当
さらにスタジオ開業で支援を終えるのではなく、実際の配信イベントのサポートも当社が担当しています。大規模な配信イベントの場合、下見や打合せから配信専門チームの担当者がつき、スタジオ担当者様と二人三脚でイベントの成功をお手伝いします。
進行企画から機材・スタッフ手配も当社が担当しますので、安心して東京ミッドタウン八重洲 配信スタジオをご利用ください！
お客様の声
三井不動産株式会社様ならびに三井不動産ビルマネジメント株式会社様より
スタジオ開業後のご感想
初心者からプロ向けまで幅広く対応できるため、どんなご要望のお客様へも安心してご案内できます。
スタジオ開業～運用開始後の、印象的なエピソード
機材利用に関する詳細なマニュアルはもちろん、お客様目線の簡易的なマニュアル作成も対応して頂けて助かりました。
今後、電音エンジニアリングに期待していること
引き続き、当スタジオの提携パートナーとしてお客様に満足していただける様、協働いただきたいです。
担当者より
最初は電音エンジニアリングからは私一人で三井不動産様とのプロジェクトに参加していました。そこから次第に、音響・映像・配信のオペレーターや設計・施工技術者が集まりました。信頼できるメンバーが加わり、社内会議やプロジェクトチームの定例会議に参加するのがとても心強かったです。
電音エンジニアリングの総合力や自分自身の経験を活かし、無事にスタジオ開業を迎えることができ、とても安心しています。
配信スタジオ 管理・運営：三井不動産株式会社様、三井不動産ビルマネジメント株式会社様
プロジェクト参画：株式会社ニューズピックス様
設計・デザイン・施工：株式会社丹青社様
プロジェクトサポート：電音エンジニアリング株式会社
音響・映像・照明機材 設計・施工：電音エンジニアリング株式会社
配信スタジオの開業支援・設備導入は電音エンジニアリングにお任せください。
利用者目線でシステム設計を行い、最適な配信環境をご提案します。機材の保守・メンテナンスや実際のイベント運営もサポート可能。まずはお気軽にお問い合わせください。
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