この記事の目次
依頼内容
数年前、某企業様から株主総会を新社屋で行うために必要な依頼工事を教えてほしい、と相談がありました。
相談の理由は、総務担当者と新社屋の建築業者でやり取りしていたものの、お互いの要望が上手く伝わらず困ってしまったとのことでした。
当時の株主総会はホテルの宴会場を使って開催されていました。新社屋へ場所を移しながらも、ホテル宴会場と形式を変えずに株主総会を開催するべく、計画が進められていました。
当社はシステム提案からイベントの運営まで音・光・映像に関する幅広いサービスを提供しています。
そんな当社であれば、株主総会の開催形式や必須条件を理解した上で、会場の必要設備・システム設計に落とし込み、総務担当者と建築業者との間を取り持ってくれるだろう、と期待してのお問い合わせでした。
当社からの提案
ビルの竣工が迫る中、総務担当者とスピーディーに打合せを重ね、当社のオペレーション担当が要望を取りまとめ配線図の原案を作成、設計担当が正式な図面に落とし込んでいきました。
図面制作のポイントになったのは、複数会場を繋ぐ中継回線でした。
新社屋には大きなホールがありますが、株主の人数を考えると一つの部屋に全員が入ることはできません。
そこで、総務担当者は会場を複数設けることで対応したいと考えていたそうです。
部屋の大きさと収容人数から、メイン会場となる第1会場、予備の第2会場、大株主専用の部屋、プレスルームや事務局など、フロアのレイアウトを仮定し、その場合に必要な回線を洗い出しました。
洗い出した内容を図面に落とし込み、配線用の配管工事を建築業者へ依頼しました。
オフィスビルの建築には様々な業者が関わり、それぞれ担当領域が異なります。
A工事：ビルの全体に関わる躯体部分、消防設備や防災設備、共用施設など（建築業者が担当）
B工事：電気や空調設備、排水・排気に関わる部分
C工事：内装やインターネット・電話回線などの各種配線、付帯設備を担当（電音エンジニアリングなど）
ビルの建築はA工事→B工事→C工事の順に進んでいきますが、C工事業者は必要に応じてA工事業者へ、事前にビルの柱内部に配管（配線用の空洞）を用意してほしい等の工事を依頼する必要があります。
配線図面の作成と合わせて、新社屋で株主総会を開催する場合、当社のオペレーション担当がどんなサポートを行うか、ご提案しました。
音響・照明・映像オペレーションのほか、ハイブリッド型バーチャル株主総会の開催対応も可能です。
※ハイブリッド型バーチャル株主総会のサポートについて
https://stockholdersmeeting.denon-eng.jp/
株主総会実施に至るまで
数年前から昨秋
新社屋の建設
－数年前－
オペレーション担当
・ホテルで開催している株主総会の内容ヒアリング
・必要な敷設回線の洗い出し
配線図面の作成
－数年前－
設計担当
・オペレーション担当から内容を引き継ぎ、株主総会の開催を想定した配線図面の提出
・建設業者と総務部門の要望整理・調整
この図面を元に、建築業者による配管工事が行われました。
新社屋の竣工
－コロナ禍－
新社屋の竣工と社員の皆さまの引っ越しは、コロナ禍で行われました。
新社屋の竣工後、株主総会を開催するにも株主を集めて開催してもよいのか、
またオンラインとのハイブリッド開催も検討され、株主総会の開催形式自体が流動的になっていました。
昨秋～
検討再開
－昨秋－
Withコロナでの社会生活が定番化する中、いよいよ新社屋で株主総会を実施するために具体的な検討が始まりました。
このタイミングで改めて実際の中継回線について、敷設工事を依頼していただきました。
配線敷設の実施
－昨秋－
設計担当
改めてケーブルは何を・どれくらい用意するか設計内容を調整し、竣工時に建築業者によって用意されていた配管へと配線作業を行いました。図面上でしか見えていなかった提案内容が、数年越しに実現されました。
新社屋での株主総会
－今春～－
配線敷設が完了したことで、新社屋での株主総会が可能となりました。
当社スタッフのコメント
電音エンジニアリングは音・光・映像に関することは幅広く対応しています。その中で培ってきた経験から、今回のような設計・工事のようなシステム面と、実際に利用するイベント面の両側面に寄り添った提案・対応が可能です！
大きな社屋の中で配線工事はほんの一部分ですが、私たちのような仲介役がいたことで、新社屋の完成に少なからず貢献できたと思っています。
音・光・映像のに関することはお気軽にご相談ください
社屋移転に伴うAV設備から、株主総会などの企業イベントサポートまで幅広く承ります。
まずはお気軽にご相談ください。
