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導入事例|監視カメラシステム(ミヤケインダストリー株式会社様)

発電所

ミヤケインダストリー株式会社様の太陽光発電所に、当社が遠隔監視カメラシステムを導入しました。

会社概要

会社名:ミヤケインダストリー株式会社
住所:東京都新宿区愛住町6番
URL:http://www.miyake-ind.co.jp/(外部リンク)
事業内容
1.家具・什器・筐体・金具などプロダクトのデザイン・設計・製造・販売・設置工事
2.商業施設・オフィスなどインテリアの企画・設計・施工及び管理業務
3.大型グラフィックの企画・デザイン・制作・施工
4.自然エネルギー等による発電
5.上記各項目に付帯する各種サービス

依頼内容

・太陽光発電所での稼働状況・警備の為、監視カメラを導入したい。
・山梨にある5つの発電所を事業所やオフィスで監視したい。
・夜間・暗所でも監視できるようにしたい。

主な導入設備


●監視カメラ

 ネットワークカメラ

 赤外線投光器

 センサーライト


●主装置収納ワゴン(屋内)

 ネットワークレコーダー

 液晶モニター

 リブーター(電源制御装置)


●既設電柱の他に、ポールを新設


施工上のポイント

死角のない配置

監視カメラを施工するうえで配置場所は重要な項目です。今回は敷地面積が広いため、既設の電柱の他にポールを新設しました。
図面上で検討を重ね施工時も問題がないか、お客様と一緒にカメラデモを行い、実際の映像を確認して位置を決定しました。

赤外線投光器

赤外線投光器は監視エリア全体に投射できるよう、監視エリアの範囲によって投射角の異なるものを設置しています。

配線

カメラの配線や赤外線投光器の電源はパワーコンディショナー※1が入っている部屋の中にすべて引き込みます。その箱は気密性重視のため基礎工事の段階から携わり施工しました。

※1 パワーコンディショナーとは、直流から交流に変換する装置です。

電圧降下

敷地面積が非常に広いため、ケーブルも非常に長くなります。そのため電源が不安定な状態にならないよう電圧降下等にも気を配りました。

システム設計のポイント

遠隔地での確認

今回、お客様からは「遠距離での監視ができるようにしてほしい」とのご要望がありました。
そのため、山梨の発電所を東京のオフィスからいつでも映像を確認、プレイバック再生できるようにネットワークカメラを使用しています。
カメラが故障した場合も、遠隔でカメラの再起動ができます。

高画質ネットワークカメラ(AXIS、P1355-E)

最大1080Pでのライブ表示・記録に対応。
オートゲイン機能やデイナイト機能により周囲の明るさに自動追従し画質を保ちます。

代表的な操作として以下のことが遠隔で操作できます。
【ハードディスクレコーダー】設定の変更、任意の時間からの再生、カメラ映像の分割
【カメラ】設定の変更、ライブ画像の表示
【リブーター(電源制御装置)】各カメラの再起動

カメラの再起動

カメラの故障で録画機能が作動しなくなった場合はカメラに直接アクセスを行い、再起動が可能です。

映像が出なくなり、ネットワークの接続もされなくなってしまった場合
通常は現地まで行かなければ操作できないですが、
リブーター※2を使用してカメラ電源の元となるPLCモデムのAC100Vを強制的に切って入れなおすことが可能です。

※2 基本的にはAC100Vコンセントを監視。故障時に自動的にAC100Vを切り再起動を行います。

夜間撮影

発電所では侵入を防ぐほかに機器の物理的なトラブルも監視する為、夜間の屋外でも鮮明な映像が送られるように赤外線投光器を用いて撮影をしています。

赤外線投光器 (AEGIS、UFLEDシリーズ)

一点に集中せず適度に分散灯光により均一な夜間監視が行えます。
また日光センサーにより夜間のみ点灯させることができるため、省エネになります。

センサーライト

主要の出入り口には侵入者への防犯対策のひとつとして、人などの動きを感知するセンサーライトを導入しました。

【参考】監視カメラシステムについて

監視カメラシステムについて、2種類の録画形態をメリット・デメリットを挙げてご紹介します。

A.差分のみ録画するタイプ【モーションセンサー(動体検知)機能を利用して撮影】


画像のデータ容量差で判別します
もともと映像は静止画像をパラパラ漫画のように連続で映すことで映像として、動いているように見えています。
その静止画像は1枚1枚写っている中身によって、データ容量が変わります。
そのデータ容量の差(つまり何らかの動き)があった時に録画する機能です。
またプリアラーム機能搭載の場合、検知する5秒前等から記録してくれるため決定的瞬間も逃しません。

※プリアラーム機能はカメラシステムの設定により異なります。




例えば
誰も映っていない画像(上記左の写真)と人が通った画像(上記右の写真)では
データ容量が大きく変わります。
そのデータ容量の差で動体を検知しているのです。


メリット


・膨大な映像データを確認する手間が省ける
・レコーダーの容量が節約できるためランニングコストがかからない
・常時録画することに比べ、長期間レコーダーに録画できる

デメリット


・人だけでなくカメラに写った動物に検知する等、必要のない映像が記録されている場合がある。


差分のみ録画するタイプは人の出入りが少ない場所(倉庫や車庫など)におすすめです。


B.常時録画するタイプ


24時間常時録画するので、記録するレコーダーも容量が大きいものが望ましいです。


メリット


一瞬も逃さず、録画される
・必要ないと思われる場合も録画してある安心感がある
(事件・事故のきっかけとなる証拠が映っているかもしれないため)
・絶えず動きがある場所(人通りが多いオフィス内など)を録画する際に適している。

デメリット


・差分のみ録画するタイプよりも容量がいっぱいになるタイミングが早く、古いデータを上書きして記録していくので注意が必要
・モーションセンサー機能を使用した録画に比べ、膨大なハードディスク容量が必要になり、コストがかかる

常時録画するタイプは人が多く行き交う場所におすすめです。

以上のように、監視カメラを置く場所や用途によって録画システムを選ぶことをおすすめします。

レコーダーの特徴

今回、導入したレコーダーの主な機能をご紹介します。

記録HDDレコーダー

4ディスク搭載したHDDレコーダーです。
RAID5記録により約3TBの容量で約1ヶ月間(最大でフルHDの画質)で記録対応いたします。

RAIDとは

Redundant Arrays of Inexpensive Disksの略です。
複数台のハードディスクに分散して記録し、より高速で信頼性の高いディスク装置を実現する技術です。
デジタルレコーダーに内蔵されているHDDにRAID技術を採用することで、
HDD故障時のデータ保護、あるいはデータの復元が可能になります。

インテリジェント・ビデオ解析

今回導入したVioStorシリーズでは、5つのイベントを自動で検出するため、侵入やカメラへの攻撃を検知します。
イベント検知エリアやオブジェクトのサイズも設定でき、動画内の異常を発見しやすくなるため録画再生の手間を大幅に短縮できます

5つのイベント
・動き検知
・持ち込み
・持ち去り
・カメラへのいたずら
・ピンぼけ

故障した場合
RAID5の場合は、複数台のHDDに分散記録(データ復旧信号)を行います。
故障時には自動復旧動作を行い、1台故障しても稼働し続けます
そしてHDD故障後は残ったHDDで記録を継続できます。

まとめ

監視カメラシステムの導入事例を紹介しました。
今回は遠隔操作ができる監視カメラ導入によって現地の警備を削減することができました。

監視カメラの技術が発達しているため、夜間警備などの人員削減によって勤務体制の負担が軽減されます。
新しい警備システムとして、ご検討いただいてはいかかでしょうか。

ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

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