名古屋クラウンホテル様が宴会場の内装改修を行うにあたり、同時に音響・映像システムを更新したいと依頼をいただきました。新しい生活様式に対応する『ニューノーマル バンケットシステム』を見据え、Web会議との会場の音声を簡単に接続できるシステムや、2フロアを跨ぐ音響・映像回線を敷設し、分割・併合利用できる環境を構築しました。
この記事の目次
施設概要
名古屋クラウンホテル様
住所:愛知県名古屋市中区栄1-8-33
客室数:613室
公式HP:https://www.nagoyacrown.co.jp/(外部リンク)
大宴会場
5階 鶴(410㎡)
6階 紬(350㎡)
依頼内容
・宴会場の内装改修を行うのと同時に、音響・映像設備も更新したい
・5階 鶴/6階 紬を、一つの宴会場のように映像や音声を拡張できる会場にしたい
・ハイブリッド形式の会議利用にも、常設機器で対応できる状態にしたい
当社からの提案
・音響・映像システムをデジタル化し、5階 鶴/6階 紬 間に回線を新たに敷設。2会場の同時利用・個別利用、どちらも実現する宴会場の分割・併合システムを構築。
・映像の入出力を簡単かつ自在に設定できる「Video Over IP」システムを導入。
・Webミーティングツールと実際の会場を使ったハイブリッド形式での会議開催において、ハウリングやノイズを防ぐ音響システムを導入。
・Video Over IP システム
ーHDMI送信器
ーHDMI受信器
ー映像コンセント ほか
・AVワゴンなどその他関連機器
・音響システム
ーワイヤレスマイク
(ハンド型・タイピン型)
ー有線マイク
ーマイクコンセント
ー天井埋込スピーカー
ー操作用タッチパネル
提案のポイント
Video Over IP システム(映像システム)
ソーシャルディスタンスを確保するために参加者が2フロア(鶴・紬の2会場)に分かれた場合でも、音響・映像システムを自在に共有できる環境を構築しました。会場レイアウトの幅も広がり、どなたでも、ストレスなく参加していただくことができます。
また、音響・映像システム信号を新たにデジタル化したことで、宴席利用でミキサーやスイッチャーの設定を変更した場合でも、ホテルスタッフによる初期値への復旧作業が容易になりました。
映像ネットワークをIP信号に変換することで、壁に設置したどの映像コンセントからでも映像信号の入出力を可能にしました。
どの映像(入力)をどこに映す(出力)するかは、難しいスイッチャー操作は必要なく、受信機のボタンで簡単に設定することができます。これにより、会場レイアウトの変更にもスピーディーに対応可能です。
※使用例
音響システム
Webミーティングツールの利用が普及した昨今、お客様がPCを持ち込み、宴会場でWeb会議の様子を流したい、というご要望は増えています。
そのようなご要望にも、常設機材で対応できるよう、USBケーブルを接続するだけでWeb会議の音声をスピーカーから拡声できるシステムを導入しました。同時に会場音声をWeb会議上へと送る仕組みとなっていますが、音がループしてハウリングやノイズが発生しないよう、事前に設定を行っています。
※使用例
お客様コメント
・フロアを分けた分割・併合システムはどのように活用されていますか。
2会場に分けることで、大人数の講演会や会議・宴会が実施可能になりました。コロナ禍においては密対策としても有効です。
具体的には、大人数会合開催の場合や密を避けたい会合の場合、メイン会場の他にサブ会場を用意して会場へ収容します。そして、このシステムを利用することで講演や聴講会、宴会の挨拶などを一つの同じ会場で聞いているようにリアルタイムで聴講することができます。
・Video Over IP システムを導入したことで、作業時間やスタッフの負担が減ったことはありますか。
スクリーンとプロジェクターを複数台利用する際に複雑な配線作業が減りました。台数が多ければ多いほどその効果が実感できています。
場合により、お客様が持ち込まなければならない機材やPCの台数も減るため、自ずとスタッフがお預かりした機材を管理する手間も減りました。
・今後、電音エンジニアリングに期待することがあればお聞かせください。
常設では全国初と謳っている今回の当館のシステムなので、電音さんと二人三脚でお客様へ向けてアピールしていきたいです!
ホテル宴会場の音・光・映像に関するシステム更新は電音エンジニアリングにお任せください。
豊富なイベントオペーション経験から、現場目線のシステムを提案いたします。