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EP.8 カタチのない飾り付け

ビュッフェイベント担当者

ホテルの宴会場でクリスマスビュッフェを開催します。

そこで、会場内だけでなくフロア全体でクリスマスを楽しめるような装飾をしてほしい!


クリスマスビュッフェは、中宴会場のあるフロア。

高層階の大きな窓から都心を一望でき、白木の壁がシックさと暖かさを感じさせます。
壁一面の素晴らしい眺めはウェディングでも好評で、レースのドレープを降ろせば、柔らかな外光の差し込むアットホームな雰囲気に変化します。

今回装飾するのは、会場内外の壁や床です。

景色と装飾が一体となれば、とても素敵なクリスマスを演出できそうです。

まず考えたのは文字の投影。

これには、ランプの前に“絵柄を型抜きした金属プレート”(この金型を“ネタ”とか“ゴボ”と呼びます)を差し込むと、その柄が壁や床に投影されるスポットライトを使います。

このスポットライトで会場内に“Merry Christmas”と投影しました。


・・・・・。


文字はキレイに投影できるのですが、ポツンと文字だけが浮かび上がり、何だかさみしい印象。もっと工夫が必要です。

この“さみしい“を”楽しい”にするために、会場の雰囲気に合う“オリジナルのイラストネタ”を作ることにしました。

ネタの種類は、サンタクロースやクリスマスツリー。
プレゼントやポインセチア。その他、ツリーに飾る様々なオーナメントなどなど、全部で15種類。

私たちスタッフは、ツリーを飾るような気持ちで照明のイラストを配置しました。

また会場内だけでなく、エレベーターを降りてから会場までの壁や絨毯、クローク、会場の入り口にも投影したらより楽しくなると考え、フロア全体にイラストを投影しました。

そしてビュッフェ当日。

エレベーターを降りた瞬間から皆が笑顔になり、クリスマスの世界を満喫できるということで、ビュッフェをご利用のお客様からもホテル様からもご好評を頂きました。

それ以来毎年、昨年と違った照明演出するために、妥協せず楽しさ追求しています。

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