忘年会にプロレスラーを呼ぶから演出はよろしくネ!
ある年の12月、企業の「忘年会」を担当しました。
社員さんはみんな元気ハツラツ!
忘年会でプロレスの試合を行い“1年間お疲れ!”とパーッと盛り上がることが目的です。
宴会場の中には本物のプロレスリングが設置され、私たちはそのリングに対して照明や音の演出を担当します。
試合自体が盛り上がるのはもちろん、演出面からもとにかく観客である社員さんをどのようにして盛り上げるかをテーマにプランを考えます。
…とは言っても、この時の私はプロレスの試合を見たことがありません。
そのためどんな試合が行われているのか、どんな技が披露されるのか勉強しなければ!と思いました。
早速、動画サイトや雑誌から情報収集を始めてイメージを膨らませていきました。
動画を見て驚いたのは、プロレスの技はかなりの“高さ”が出ること!
選手たちは飛び技やジャンプなど、アクロバティックな動きを繰り広げていました。
つまり、リングの上で飛んだり跳ねたりする選手たちが、天井から吊っている照明などの機材にぶつからないよう、安全確保が必須でした。
結果として、プロレスリングの真上には一切照明を吊らないことに。
天井高5mの会場なので、リングの高さも考えるとぶつかる危険性を拭いきれなかったためです。本来ならリングの近くに照明を吊りたいところですが、仕方ありません…
また、プロレスリングは宴会場の中央に置かれます。そのため360度、どの角度からも明るく照らされるよう、多めに照明機材を準備することにしました。
最終的に、宴会場の壁側に設置されている照明バトンから、合計28台の機材を設置。
実際にテストで照明を点けてみると、まぶしいくらいの明るさに…!
そして本番では、イベントの参加者は年末の忙しさもある中、プロレスの試合が始まると一気にボルテージがMAXに。
最高潮の盛り上がりを演出することができました(^^)