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多様化する働き方の中で、社員の “会社への帰属意識” や “組織とのつながり” をどう維持・強化するかは、多くの企業にとって喫緊の課題です。
とりわけ、社員のご家族も含めた体験を提供する ファミリーパーティー は、従来の社内イベントよりも深いインパクトと信頼性を生み出す可能性を秘めています。
今回ご紹介するのは、映像・音響・照明のプロフェッショナルである電音ENG自身が企画・運営した自社ファミリーパーティーの実例です。「プロが自分たちのために作るイベントは、どこまでこだわるのか」──その裏側をご紹介します。
\ うちの会社でもできる? /
この記事の目次
こんなお悩み、ありませんか?
もし一つでも当てはまれば、この記事は貴社の課題解決のヒントになるはずです。
企画・体制のお悩み
- 「社内にイベント担当者がおらず、企画から運営まで任せたい」
- 「過去の社内イベントがマンネリ化しており、刷新したい」
- 「複数の業者とやり取りする時間がなく、ワンストップで対応してほしい」
目的・効果のお悩み
- 「記念周年イベントとして、社員の記憶に残る“特別感”を演出したい」
- 「希薄化した社員間のつながりを再構築し、組織の一体感を高めたい」
- 「家族に仕事内容を理解してもらい、エンゲージメントを高めたい」
企画・体制のお悩み
- 「予算は確保できているが、何にどう投資すれば効果的か分からない」
特に、社員の出張や現場作業が多く、ご家族と過ごす時間が限られがちな製造業、建設業、IT・テクノロジー企業などで、ファミリーパーティーは大きな効果を発揮します。
なぜ電音ENGは「ファミリーパーティー」を開催したのか?
電音エンジニアリングでは、日々クライアント様のご期待に応えるために全国各地で、社員一人一人が高い技術力と責任感を持って業務に取り組んでいます。しかし、現場での長時間作業や出張が多く、家族と過ごす時間が限られるのも事実です。
そこで、以下の目的をもって例年、ファミリーパーティーを会社主催で行っています。
- 社員への感謝を形にする:家族を含めた交流の場を提供し、会社として感謝の気持ちを伝える
- 家族に仕事を理解してもらう:「どんな仕事をしているのか」を実際の演出を通じて体感してもらう
- 社員同士の絆を深める:部署を超えた交流を促進し、組織の一体感を高める
「プロが本気で作る」イベント設計
ここからは、創業55周年記念ファミリーパーティーの具体的な内容をご紹介します。
開催概要
- 【開催目的】社員と家族の絆づくり、社内エンゲージメント強化
- 【会場】帝国ホテル 東京 富士の間
(外部リンク:https://www.imperialhotel.co.jp/tokyo/banquet/room/fuji) - 【参加者数】社員とその家族 約200名 (×4日間)
- 【企画・運営体制】
運営:会場手配、ステージデザイン・施工、進行ディレクション
音響:各種調整(マイク/映像音声/スピーカー/バンド楽器)
照明:会場照明、演出照明(ムービングライト)
映像:LEDビジョン 、プロジェクター、スイッチング(カメラ/VTR/PCの切り替え)
世界観への没入感を創る「テーマ設計」
今回のファミリーパーティーは、創業55周年という節目の年にあわせ、「電音ENGの100周年に向かって航行する飛行船」をテーマに掲げました。
非日常感のあるモチーフを用いることで、記念の場としての特別感と、未来へ向かう企業の姿勢を象徴的に表現しています。
企画段階では、このテーマを軸に、空間の演出トーンや照明・映像の色味、来場時の導線、プログラム構成まですべてを統一。社員も家族も、会場に足を踏み入れた瞬間から宇宙空間を体感できるよう、演出の細部にまでこだわっています。
会場の一体感を高める「コンテンツ」
イベント体験は、会場に足を踏み入れるその前から始まります。
今回はホワイエから会場内へと続く導線に、縦型帯LEDビジョンとバックドロップを設置し、宇宙船への“搭乗ゲート”をイメージした映像演出を行いました。
星々のきらめきと光のラインが縦方向に流れる映像は、まるで宇宙船のドックに立っているかのような臨場感を演出します。
受付を済ませた来場者は自然と視線を上に向け、光と音に包まれながら通路を進み、非日常の世界へと踏み出します。
足を踏み入れるたびに空間全体が静かに広がるような感覚が訪れ、イベントの世界観への“入り口”として、来場者の心を一瞬で切り替える仕掛けとなりました。
照明演出と映像の連動により空間の奥行きが際立ち、まるで搭乗前の静かな高揚感を全員で共有しているかのよう。
実際、多くの参加者が足を止めて撮影を行い、開演前の時間そのものが印象的な体験となっていました。
こうした世界観をより強く印象づける鍵となるのが「オープニング映像」です。来場者が最初に触れるこの瞬間は、イベント全体のトーンを決定づけ、空間を一気に非日常へと引き上げる重要な演出ポイント。テーマを視覚と聴覚で伝えることで、参加者の期待感を高め、場の一体感をつくり出します。
今回のファミリーパーティーでは、「宇宙」をテーマに、AIによるナレーションと映像演出を組み合わせ、近未来的な世界観を表現。静寂の中に響くAIの声とともに映し出される映像は、まるで宇宙船の船内に足を踏み入れたかのような没入感を生み出しました。オープニングから一気に会場全体が“宇宙空間”へと変わり、来場者の心を一瞬で引き込みました。
今回のファミリーパーティーでは、着席スタイルのビュッフェ形式を採用しつつ、参加者同士の交流を自然に促すため、“ミュージックビンゴ”を同時開催しました。
会場前方に煌びやかなDJブースが登場。企業の歩みとともに刻まれてきた各時代を象徴する楽曲が次々と流れる中、参加者はその楽曲がリリースされた年代をヒントにビンゴを進めていきます。懐かしのメロディーに笑顔が広がり、世代を超えて自然と会話が生まれる空間に。さらに、ビンゴが揃えばその場で賞品がもらえる仕掛けもあり、会場全体が一体となって盛り上がりました。

演出としての華やかさはもちろん、企業の歴史と参加者の思い出をつなぐコンテンツとして、イベント全体に温かみと活気をプラスしました。
イベントの中でも、ひときわ大きな盛り上がりを見せたのが、毎年恒例となっている豪華抽選会です。
参加者には来場時に番号が配られており、中央ステージのジャンボガラポンが勢いよく回り始めると、会場中の視線が一斉に集中。次の瞬間を見逃すまいと、空気が一気に張りつめます。
さらに今回は、演出としてステージ正面に設置した球体マッピングを活用。ガラポンが止まると同時に、球体に当選番号が映し出され、会場の注目が一点に集まりました。
数字が読み上げられた途端、あちこちから歓声やため息が湧き起こり、当選者には大きな拍手と祝福が送られます。抽選が進むごとに期待と熱気は高まり、ラストの景品発表時には最高潮に。
また、待機時間には“地球”の映像を投影し、球体全体がまるで呼吸をしているかのような存在感を放ちました。数字が出る前の「間」にも空気を演出できるのは、マッピングならではの魅力。抽選会を単なる進行ではなく「見せ場」として印象的なシーンに仕立てることで、イベント全体の盛り上がりをさらに引き上げました。
感動を未来へつなぐ「メッセージ」
今回のファミリーパーティーでは、創業55周年という節目にあわせ、特別な演出として「創業者AI」を導入しました。
これは、創業者の声をAI技術によって再現し、当時の想いや理念を今に伝えるものです。
まるでその場に本人が立って語りかけているかのような自然な声のトーンが、参加者一人ひとりの記憶に深く刻まれます。
華やかな演出の中で、この“語り”の時間だけは空気の密度が変わったような、不思議な空間が生まれました。
創業当時から受け継がれてきた企業の想いを「声」という形で届けることで、単なる記念イベントを超えた“メッセージの時間”に。世代を超えて理念を共有する、象徴的な演出となりました。うになりました。まさに、便利さと安心感を同時に提供する披露宴BGMサービスといえます。
最後は、これまでの電音グループの歩みを振り返りながら、『未来の100年目』へとつなぐエンディングムービーが上映されました。映像には、これまで築いてきた歴史と想いに加え、当日会場入口のLEDビジョン前で撮影した記念写真のハイライトも映し出され、参加者一人ひとりの笑顔と熱気が鮮やかに蘇ります。
企業のこれまでと“今”をつなぐこの映像演出は、単なる締めくくりではなく、全員で未来を共有する象徴的な瞬間。
会場は感動の余韻に包まれ、社員も家族も、これからの電音を共に思い描く印象的なラストシーンとなりました。
「プロのノウハウをもう少し詳しく知りたい」「自社の場合はどんなことができるか聞いてみたい」
そう感じられたご担当者様のために、イベント企画のポイントをまとめた資料をご用意しました。
ぜひ、情報収集にお役立てください。
リアルな課題とプロの解決策
もちろん、企画は順風満帆ではありませんでした。200名規模のイベントを4日間、同じクオリティで実施するには、以下のような課題がありました。
課題1:参加者200名×4日間の運営体制
同じクオリティを4日間維持しながら、各回で異なる参加者に同じ感動を届ける必要がありました。特に、映像や音響のタイミング調整、抽選会の進行など、”生もの”の演出をどう標準化するかが鍵でした。
解決策:詳細な進行台本とリハーサル体制
- 細かい進行台本を作成し、照明・音響・映像の切り替えタイミングをすべて可視化
- 初日終了後に即座に振り返りミーティングを実施し、2日目以降に改善点を反映
- オペレーターチーム内でのダブルチェック体制により、ヒューマンエラーを防止
課題2:幅広い年齢層への対応
参加者は小さなお子様から大人まで。全員が楽しめるプログラム設計と、特にお子様が飽きない工夫が求められました。
解決策:時間配分と演出の緩急
- 食事時間中にミュージックビンゴを並行し、着席しながら参加できる仕組みに
- 抽選会では球体マッピングという視覚的な演出を加え、番号発表の”間”も退屈させない工夫
- 縁日コーナーやキッズスペースなど、お子様も安心して遊べるエリアを用意
課題3:「仕事の理解」という目的の具現化
家族に「どんな仕事をしているか」を伝えたいという目的がありましたが、説明的になりすぎると堅苦しくなってしまいます。
解決策:体験を通じた理解促進
- 入口から会場までの演出で「こういう空間を作る仕事」を体感してもらう
- 創業者AIや球体マッピングなど、最新技術を実際に見て触れてもらう
- 説明ではなく、演出そのものが「電音ENGの仕事」を物語る設計に
電音ENGだからできること
圧倒的な技術力と柔軟性
大規模なスポーツイベントや展示会で培ったノウハウを活かし、会場規模や目的に応じた最適な演出設計をご提案します。照明・映像・音響を組み合わせ、空気そのものを創り変えることが可能です。
【イベントジャンル】
【事例名・概要】
スポーツイベント
インセンティブ
イベント
こうした豊富な経験と技術力を活かし、会場の規模や環境に左右されず、最適な演出設計をご提案できます。
今回のような社内イベントでも、照明・映像・音響といった専門性を組み合わせ、空間そのものを演出することが可能です。
手間を削減するワンストップ対応
会場手配、演出設計、機材調達、当日の運営まで、すべてを一貫して対応。
複数の業者との調整が不要になるため、ご担当者様の負担を大幅に軽減できます。
企画段階から伴走し、演出の方向性や演出内容を一緒に考えられるのも、電音ENGならではの強みです。
安心のサポート体制
事前の綿密な打ち合わせとリハーサル、そして当日の万全な運営体制によって、トラブルを未然に防止。
万が一の際も、熟練スタッフが即座に対応し、スムーズな進行を実現します。
「大切な1日」を、安心して任せられる環境を整えています。
まとめ
ファミリーパーティーは、社員と家族、そして企業をつなぐ貴重な機会です。しかし、その効果を最大化するには、「非日常感」と「感動体験」を提供する演出が不可欠です。
電音ENGは、映像・音響・照明のプロフェッショナル技術と豊富なイベント運営実績を活かし、貴社のファミリーパーティーを成功に導きます。
「外部会場での開催を検討しているが、何から始めればいいか分からない」
「プロの演出で、参加者の記憶に残るイベントにしたい」
そんなご担当者様は、ぜひお気軽にご相談ください。